今日も明日も、マリリン日和

センター負傷棟から救出された雑種犬、マリリン。車いすを軽快に乗りこなすマリリンと、夫と、私。家族の日々の記録です。

| PAGE-SELECT |

>> EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

>> EDIT

診察こぼれ話と、集中投薬スタート♪

昨日は、フィラリアの診察の結果をご報告させていただきました。

今日は、病院関連のお話を2つほど書きたいと思います。


まずは、皮膚のことです。

今回、フィラリア以外でもうひとつ診ていただきたかったことがありまして。

それが、これ。


CIMG2004_R2.jpg


実は、少し前から肉球の奥の皮膚の部分に痒みがあるようで、カイカイガジガジが止まらなかったマリリン。

夢中で力を込めて舐めている様子から、痛いというよりは痒いのだと思われます。

皮膚が赤い炎症を起こしてしまい、心配だったので、ご相談しました。

すると、フィラリアを診ていただいている先生が、「ラッキーですね~!」と言いながら、ある方を呼んできてくださいました。

その方は、たまたまその日勤務で入られていた方で、皮膚を専門になさっている先生だったのです!

皮膚の組織の検査をし、その結果を示しながら、紙に書いて炎症が起こる仕組みから丁寧に教えてくださいました。

これがまあ詳しい上に分かりやすいのなんのって。

素人の私たちにも、十分理解できました。

いつも質問攻めの父ちゃんも、すべての質問に的確にこたえていただき、納得、納得

目に活き活きとした力があって、良い先生だな~と思いました。

ご自分の研究に自信と誇りをお持ちなのだと思います。

その自信の裏には、日々新しい知識を取り入れ、勉強を重ねる大変な努力があるのでしょうね。

医療だけでなく、どの分野のお仕事でもそうですが、プロ意識を持ってお仕事をされてらっしゃる方というのは、本当にこちらも元気をもらいます♪


結論としては、マリリンの手は心配なさそうです。

塗り薬を処方していただき、帰ってからそれを指示通りにつけたところ、舐める回数がぐっと減ってまいりました



そして、もうひとつ病院関連のお話。

えーっと、お金のお話です

これまで書いてきませんでしたが、この治療を考えている方にとっては、やはりどのくらいの治療代がかかるのか気になるところだと思いますので、今回書いておきますね。

病院によっても違いがあると思いますが、マリリンの場合は、月に1度の診察と薬代で、ビブラマイシンの1か月は3万円弱、それ以外の休憩期間は、2万円弱の支払いとなっております。(エコーと診察代で7000円くらい。あとは薬代。)

初診の際は、エコーや抗原検査のほかに、レントゲン等もありますから、もう少しかかると考えておいたほうがいいかと思います。

およそ8~10か月で陰転した場合、治療代合計として、15万~20万円くらいでしょうか。

さらに、投薬に当たり状態に変化があって通院の頻度が増える可能性や、残念ながら陰転までに時間がかかってしまった場合を考えると、25万円くらいはみておいたほうがいいかな、と思います。

マリリンの場合は、ドメナンとフォルテコールを休憩期間も含めてずーっと服用していますが、この辺りは、先生の判断で違いがあると思うので、それによって金額も変わってくると思います。

投薬治療なので、外科的治療に比べたらお金はかからないほうだと思いますが、それでもやはり準備は必要ですよね。

そんなわけで虫のために我が家の家計も圧迫されておりますが、これでマリリンのフィラリアの進行を食い止め、安全な治療で虫に勝利できるのだとすれば、どーってこた~ございません ←ちょっと泣いてるけどね(笑)


以上、あまり楽しくない話ですが、参考にしていただけることがあるかもしれないので、書かせていただきました。



今回は、皮膚の診察もあったので、いつも以上にがんばったマリリン。

となると・・・ご褒美ですよね~♪

もう1週間前から、狭山の病院に行く前にRAINさんで美味しいごはんを食べて事前ご褒美をしよう、と張り切っていたのです。

が!

前日の夜、はたと気づきました。

連休明けの火曜・・・RAINさん休みじゃん

オーマイガー!

でも、休みなものは仕方がありません。

ほかのカフェに行こうか・・・と話しているところへ、母ちゃんの携帯に1通のメールが。


「マリリンのお誕生日プレゼントをポストに入れておいたから見てみてね~!」


えぇぇ~!?と慌ててポストを見ると、


CIMG2023_R2.jpg
入っていました~、メッセージ付きのプレゼント♪

贈ってくださったのは、何度か一緒に遊ばせていただいた、3シェルちゃんのお母さんであるハニママさんです!!

6月からマリリンのフィラリアの治療が始まってしまい、運動を避けているため、しばらく一緒に遊べておりませんでしたが、治療前にマリリンを初めてドッグランに連れて行ってくださり、私たちの世界を広げてくださった方なのです

こんな風にマリリンのことを気にかけて、お誕生日のお気遣いまでいただいて、本当にうれしく、通院前日の家の中が一気に明るくなりました!

幸せだね~、マリリン


というわけで、ナイスタイミングでいただいたプレゼントを、今回の診察のご褒美にしよう、と決まりました♪


その日の晩は、封を開けるのを我慢してもらって、翌日狭山から帰ってきて、マリリンにプレゼントを渡しました!


CIMG2030_R2.jpg
「これ、な~に?あたしの?早く開けてよ~!」


CIMG2032_R2.jpg
マリリン、コングだよ~!やったね!こういうの、初めてだね


CIMG2036_R2.jpg
いい?ここにおやつが入っているんだよ。


CIMG2039_R2.jpg
「わかりまへん!おやつちょーだい!」

やっぱり

最初はよくわからなかった様子のマリリンですが、父ちゃんに教わって、ようやくわかってきたみたい!


CIMG2041_R2.jpg
「あたし、わかっちゃった


CIMG2042_R2.jpg
「ここにおやつが入ってるんでしょ?」


CIMG2061_R2.jpg
「匂いがする~!」


CIMG2054_R2.jpg
「どうやって出すのかしら。」


CIMG2067_R2.jpg
「うんしょ、こらしょ。ちょっと!出てきなさい!」


CIMG2058_R2.jpg
「こら~!おやつ出てこい!」


だんだんヒートアップするマリリン

まだあまり上手にはできませんが、夢中で遊んでおりましたよ♪


そして、この日の夕飯は、ライカ母さんにいただいたミートボールを温めて、砂肝チップも仲間入りし、豪華なスペシャルご飯となりました~


うれしいね、マリリン。

お友達からの愛情たっぷりのご褒美がふたつも!

診察をがんばった甲斐があったよね



そしてそして!

昨日から、2クール目の投薬がスタートしまして、薬の量が一気に増えましたが・・・


CIMG1842_R2.jpg
マリリン、元気です!


CIMG1837_R2.jpg
1クール目の投薬初日のような辛い変化は起こらず、


CIMG1846_R2.jpg
何もなく過ごしてくれております!

はぁ~、よかった~。

心からホッといたしました。


CIMG1844_R2.jpg
きいろたんも、どことなくホッとした様子でしょ?(笑)


CIMG1845_R2.jpg
お水の飲みっぷりも良く、こんなに後ろ足がスクッと持ち上がったマリリンでした


読んでくださって、ありがとうございます!

2クール目がスタートし、陰転に向けてやる気マンマンのマリリンに、ポチッと応援クリックしてやってくださいませ

にほんブログ村 犬ブログ MIX中型犬へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

| ボルバキア治療 | 09:07 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

>> EDIT

フィラリアを学ぼう(最終章) ~敵はボルバキアだった・・・これが新しい治療法だ!の巻~

本日は、フィラリアの治療法について書いていきたいと思います。

前回も述べたように、フィラリアの治療を選択するにあたっては、その子が現在どのような状態であるか、症状の把握をすることが大切です。

残念ながら、どの治療法も大きなリスクがあり、駆虫に成功しても、蝕まれた臓器が元に戻ることはありません。



フィラリアは寄生虫ですので、回虫などの虫と同じ仲間です。

しかし、大きな違いがあります。

回虫のような消化器官内の虫ならば、駆虫すると、体外に排出されます。

が、フィラリアは血管内の虫。

血管に出口はありませんから、駆虫しても死骸の行き場がないのです。

よって、駆虫しちゃえばOK!というわけにはいかないのですよね。

それを踏まえ、治療法を見ていただければ、どれほど予防することが大切であるか、分かっていただけると思います。



まずは、治療法の分類をご紹介いたします。


1.注射による駆虫

メラルソミンというヒ素系の薬を2回~3回に分けて注射する方法です。

ヒ素!?と驚かれる方も多いと思います。

そうです、あの毒カレー事件のヒ素です。

どれだけ恐ろしい薬かわかりますよね。

でも、このような薬を使わないと成虫の駆虫はできないのです。

<メリット>

・成虫の駆虫ができること。(成虫を一気に殺すことができるのは、この治療法だけです。)

<デメリット>

・猛毒の薬を体内に入れるため、ヒ素中毒などの危険が伴う。

・肝臓に大変な負担がかかる。(ヒ素のような猛毒を肝臓だけで解毒しなきゃならないなんて、考えただけで恐ろしいです)

・副作用がある。吐き気や痛みなどを伴います。

・一気に成虫を殺すため、大量の死骸が詰まることで、肺動脈塞栓症を起こすことがある。詰まる他にも、肺動脈の疾患があった場合も肺動脈塞栓症を起こしやすい。

・究極的な絶対安静状態が必要。一週間程度か一か月程度か、その子によって違うが、いずれにしても、獣医の監視のもとで絶対安静。少しの興奮もだめ。部屋が暑いなどで、ハーハーすることも厳禁といった、徹底的な安静状態を要求されます。そのため、それが難しいと思われる子にはこの治療法はできません。



2.外科的治療

いわゆる、つり出し手術です。

アリゲーター鉗子という器具を頸静脈から挿入し、成虫を引っ張り出します。

ベナケバ症候群に陥ったときには、この方法しか助かる道はありません。

術後の回復が望めるかどうかは、ケースバイケースです。

<メリット>

・薬剤の投与と違うので、副作用がない。

<デメリット>

・完全に駆除できるとは限らない。残っていれば、またフィラリアは進行する。

・予後不良の場合も多く、肺動脈塞栓症になることも。

・年齢や心臓の状態によっては、麻酔自体にリスクがある。



3.フィラリア予防薬をのみ、成虫の寿命を待つ方法

1や2の治療法には大変なリスクが伴うため、この方法を選択する方が多いようです。

1と2が積極的治療なら、この3は消極的な治療ですね。

フィラリア陰性の犬が月に一度のんでいる予防薬を同じようにのみ、新たな感染が起こらないようにしながら、すでにいる成虫の寿命を待つ、というやり方です。

陰性の子は冬の間は予防薬をのまないと思いますが、この治療の場合は、年間を通してのみ続けます。

3種類の系統の予防薬のうち、イベルメクチン系の薬においては、成虫の寿命を短くするという効果があると言われております。

ただし、前にも書きましたが、成虫が存在しているということは、L1が血管内にいる可能性が高いので、副作用を抑えるためにステロイドなどの事前投与が欠かせません。

<メリット>

・猛毒を身体に入れたり、麻酔をしてお腹を切るといった負担がない。

<デメリット>

・いくら治療中とはいっても、成虫がいることには変わりはないので、成虫が死ぬまで臓器は蝕まれ続ける。よって、フィラリアは進行していきます。

・この治療法でも、肺動脈塞栓症などの合併症の危険は常につきまとう。これまで無症状だった犬が、この治療を始めた途端にベナケバ症候群を起こすという例もある。

・あまり活発な犬の場合、思うような結果が得られないことがある。

・成虫の寿命は5~7年と言われるが、フィラリアに寄生する菌(後述します)の力によって、なかなか死んでくれない成虫もいるため、どれだけ時間がかかるかわからない。




いかがでしょうか。

どの方法も、メリットよりデメリットのほうが格段に大きいことがわかっていただけると思います。

予防しなければ、こんな大変な未来が待っているのです。

これらのどの治療法を採用するかは、その子の現在の状態を把握した上で、獣医さんと飼い主さんでよく話し合い、最終的に飼い主さんが納得した治療を行うのが望ましいと思います。

我が家のマリリンは、幸い目立った症状がなかったため、これまで3の方法を行ってまいりました。




さて、いよいよここまで来ました!

ここからは、マリリンが挑戦しようと考えている、新しい治療法についてお話したいと思います。

その治療法のご説明にあたって、ある菌のお話をしなければなりません。

実は、近年、寄生虫であるフィラリアを宿主として寄生する菌があるということが発見されたのです。

その名も『ボルバキア菌』

寄生虫に寄生する菌!?なんじゃそりゃ!?って感じですが、いやいやこの菌、すんごいヤツなんですよ。



ボルバキアは、様々な昆虫の体内に存在している菌なのですが、一般的な細菌とは違って、単独では生きられません。

生きるためには、宿主の細胞に寄生する必要があります。

よって、宿主を殺すような菌ではなく、宿主と共生し、さらには自らが生き残るために宿主の働きを活性化させる力を持っている菌です。

このボルバキアが、フィラリアの虫体内に存在し、互いにメリットのある関係を作り出していることが発見されたのです。

しかも、フィラリアが引き起こす心臓その他の各臓器への悪影響は、このボルバキアの力によるものだということが分かってきました。

フィラリア成虫がどれだけ身体を壊していくかはこれまでにも書きましたが、ボルバキアは、犬の免疫系を破壊し、そういった病原性の強化に関与しているのです。

ボルバキアは、フィラリア虫体の細胞内に寄生するが、最小限の細胞質しかない精子には潜り込めず、卵子に寄生します。

つまり、フィラリアのメスだけを使って繁栄していくのですね。

ということは、ボルバキアにとって、自分たちが子孫を残していくのに、フィラリアのオスは不要。

メスを増やしたいのにオスによって場所が狭くなるから、むしろ邪魔なだけです。

そこで、なんと宿主であるフィラリアの生殖システムを改造しちゃうんです。

フィラリアのオスにボルバキアが感染した場合、メスに性転換させます。

また、彼らは、メス単独で子を作らせるように改造してしまいます。

つまり、これまでオスとメスの交尾によりL1を産んでいたのが、メスがひとりで産めるようになっちゃうのです。

メスだけ大量に増えて、しかもそのメスたちがそれぞれ子を産みまくる・・・。

なんて最低なことをしてくれる菌でしょう

そうすることで、どんどん子を増やし、その子にまたボルバキアが寄生する形で、彼らは繁栄を目指すわけですね。

なんだか気の毒になってくるくらいにオスを徹底的に排除するボルバキア、これはもうSFの世界のお話かと思ってしまいます。


また、フィラリア自身は、実はそんなに強い寄生虫ではないようで、ボルバキアがいるからこそ、犬の体内で生きられるのです。

もし、ボルバキアがいなければ、犬の免疫系を破壊する者がいないわけですから、フィラリアが犬の免疫により、寿命を待たずに弱り果て、死んでしまいます。

それならば!

ボルバキアをやっつけることで、フィラリアを治療できないか、ということになったのです。



その方法は、意外と簡単、投薬でボルバキアをやっつけます。

ドキシサイクリン系という抗菌剤を、毎日朝晩1か月のみ続けます。

ドキシサイクリン系の中で、ビブラマイシンという薬がよく用いられているようです。

ボルバキアを殺すことにより、フィラリアを弱らせておいて、イベルメクチン系などの予防薬を通常通り1か月に1回のみます。

ビブラマイシンを1か月のみ続けたところで、2~3か月休む。これを1クールと考えます。

で、休んだあとはまた同じように1か月のみ続ける、というサイクルを繰り返します。(2~3か月の休みというのは、抗菌剤の効果が続く期間なのですが、これについては、2か月の判断なのか3か月の判断なのか、獣医さんによって見解が分かれるようです。)

思った以上に、簡単な方法ですよね。


抗菌剤でボルバキアが殺されると、フィラリアは犬の免疫で生きることができなくなり、弱っていく一方。

メスは、L1を産めなくなります。

つまり、不妊化させるわけですね。(これは私の推測ですが、元々子どもを産めるメスが不妊化するというだけでなく、ボルバキアが性転換させていたオスが、また元に戻るといった場合も含まれているのではないか、と思っております。)

また、予防薬のお話のときに、イベルメクチン系を投与した際に、L1が血管の中で大量に死ぬことにより、ひどい場合にはベナケバ症候群のような副作用を起こす危険性があると書きました。

しかし、この治療法では、ボルバキアを殺しておくことによって、なんとこのリスクも軽減されるのです。

ベナケバなどを引き起こす悪さをしていたのも、ボルバキアの存在が大きいのですね。

ボルバキアがいなくなって弱ったフィラリアには、ほとんど力がありませんから、肺動脈のあらゆる病変が軽減し、また、肝臓や腎臓など、フィラリアに蝕まれていた臓器への悪影響も軽減されるようです。

要するに、実はフィラリアはボルバキアがいなければ何もできないヤツだった、というわけですね。

これまで守ってくれていたボルバキアという味方を失い弱り切ったフィラリアに、イベルメクチン系の薬で直接とどめを刺す。

そうすることで、大体7~8か月で陰転した例が多いようです。

よって、一気に大量の成虫が死ぬわけではありませんから、成虫の死骸が詰まって肺動脈塞栓症を起こす危険も少ないんですよ。


この治療のありがたいことは、悪さの元であるボルバキアをやっつけちゃってからあれやこれやとフィラリアに手を加えるので、治療中も治療後も、非常に良い状態で保てる例が多いということ。

ただ、もちろんビブラマイシンも薬である以上、何らかの副作用があるかもしれないことは、頭に置いておいたほうがいいと思います。

マリリンの場合、実は気管支炎のときに何度もビブラマイシンをのんでおりました。(動物病院には必ず置いてある非常に一般的な薬なので。)

当時は、そんな効果のある薬だとはまったく知りませんでしたが^_^;

何度か服用を経験している以上、副作用はそれほど心配ないと思います。



この画期的な治療法ですが、まだ新しいので世界的に確立されたものではありません。

たとえば、ビブラマイシンをのみ続けた後、2か月休むのか3か月休むのか、どういった治療間隔がベストなのか、そのあたりがはっきりとわかっていないからです。

現在、どんどん症例が増えているでしょうから、この治療法がメインの治療として確立される日も近いのではないかと思います。

フィラリアに苦しむ子たちが、この治療で1匹でも多く救われることを願っております。



さてさて、最後にマリリンの様子を少し。

昨日、仕事から帰った父ちゃんと大喜びで遊んだときのものです。

元気いっぱいのマリリンをどうぞ~!


CIMG7932_R.jpg

CIMG7934_R.jpg

CIMG7931_R.jpg

CIMG7923_R.jpg

CIMG7936_R.jpg

CIMG7926_R.jpg

CIMG7928_R.jpg

CIMG7922_R.jpg
↑ヤバイ!後ろ脚がクロスしちゃった~



今日午後から、埼玉県狭山市にある白石動物病院で、専門医の診察を受けてまいります。

肝臓への負担と、てんかんの不安が解消できれば、マリリンもビブラマイシン治療法を選択できるのではないかと希望を持っております。

またブログでご報告させていただきますね!

読んでくださってありがとうございます!
ポチッと応援クリックよろしくお願いいたします
にほんブログ村 犬ブログ MIX中型犬へ
にほんブログ村

~コメント欄お休み中です~

| ボルバキア治療 | 10:11 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

>> EDIT

フィラリアを学ぼう(2) ~無症状でも危険!?恐怖の実態、の巻~

前回の続きです。

本日は、フィラリア症の症状についてまとめたいと思います。

フィラリア症の治療法はいくつかありますが、その治療法を選択するにあたっては、その子の症状をよく把握することが必要です。

フィラリア症の進行具合によって症状も様々であり、よって、その子の負担をできる限り軽減しつつ、最大限に効果的な治療法を考えなければなりません。

ただし、これが万全の治療法でフィラリア症はすっかり治っちゃうよ、といったものは残念ながら存在しないことを、しっかり認識する必要があります。

なぜなら、フィラリアに侵された犬の身体は、二度と感染前に戻ることはないからです。(一度侵された臓器は、治ることはありません。)



今日は、まずフィラリア症の進行度と症状の分類から考えたいと思います。

大まかに分類すると、以下のようになります。



1.初期感染   これは、無症状です。感染してまもなくは、何の症状もありません。

2.軽度感染   無症状または咳

3.中度感染   咳、運動不耐性、肺音異常

4.重度感染   咳、運動不耐性、呼吸困難、肺音・心音異常、肝臓肥大、意識喪失(脳への血流不足により)、腹水、死

5.大静脈(後大静脈)症候群 (ベナケバ症候群とも呼ばれます)




1~4が主な進行段階となっており、5については、別格の扱いですので、後でご説明いたします。


こうして見ると、最初の頃はほぼ無症状であることがわかります。


フィラリアは、寄生虫です。

「相手を生かさず殺さず」といった寄生虫の性質上、いきなり宿主の身体を殺すことはないけれど、徐々に臓器を侵し、それにより身体全体に影響を及ぼしながら、5~7年の寿命をまっとうします。

1の初期感染は、症状としては何もなく、2の軽度感染においても、咳が少し出る程度で、ほとんど無症状です。(ただし、進行速度は犬の年齢や体力、また成虫の数によっても違いますので、一概には言えません。)

軽度感染は、目安として、感染後1年~3年といった時間経過で、中度感染は、感染後3~4年と推測されます。

中度感染になると、肺音異常が発生します。

一般的に、心雑音などの心音異常が目安に思われがちですが、成虫は肺動脈に棲むことから、まずは肺音に異常が生じます。

私自身、マリリンを診ていただいた際に、心音異常はないとの診察で、フィラリア症としてはすごく軽いのだと思い大喜びしていたのですが、どうやらその認識は少し違っていたようです。

重度感染になると、毎年フィラリア予防がなされず、L3を持った蚊に刺されるたびに感染を繰り返し、大変な数の成虫が肺動脈にいるという、重感染の状態が考えられます。

ここまでいくと、ベナケバ症候群を起こす確率がかなり高まります。


我が家のマリリンは、いつ頃からフィラリア症なのかわかりませんが、症状からすると、おそらく軽度または中度の初めくらいかな、と思います。

咳は少ないですが、以前からずっと気になっていたことで、彼女は一般的な犬に比べて本当に疲れやすく、体力がないのです。

疲れの回復がかなり遅いですし、少し無理をすると、気管支を患います。

前脚だけで身体を動かしているから、それで疲れるのだとばかり思っておりましたが、こうして考えてみると、フィラリア症による運動不耐性の症状があるのではないかと思います。

気管支も、フィラリアの影響を受けているのかもしれません。

で、軽度や中度くらいだったら、そんなに成虫の数は多くないと考え、楽観視していいかというと、それは大変な間違いです。

30㎝にもなる寄生虫が肺動脈におり、それが活動するわけですから、たとえ少数の成虫であっても、血管の内膜が傷ついたり、寿命で死んだ虫により血栓ができたりすることで、肺動脈病変がつくられます。

それにより、呼吸器症状を引き起こします。

成虫が自然死した場合、たとえ死んだのが1匹だとしても、その死骸が心臓の血管をふさぎ、犬の命を奪うこともあります。

また、血栓等の様々な理由により血行が阻害され、肺動脈圧の上昇が起こり、肺高血圧症となります。

肺の血圧が上昇すると、右心室の圧が上昇し、右心室が拡張します。

こういったところから、心臓機能の低下により、腎臓や肝臓に悪影響を与えます。

心臓から離れたこれらの臓器を蝕むのには、フィラリアに寄生するある菌の力が関係していると言われておりますが、この菌については、また別の記事でお話したいと思います。


こうして見るとわかるように、たとえ目立った症状がなくても、確実に心臓やその他の臓器を蝕んでいくのですね。

余談ですが、マリリンは何かあるとすぐに肝臓の数値が異常値を示し、肝臓機能が良好ではありません。

先ほどの運動不耐性の話と同じく、もしかしたらフィラリア症が肝臓に悪影響を与えているのかもしれませんね。




それではここで、症状の分類の中で別格だと申し上げた、ベナケバ症候群について触れたいと思います。

これは、本来肺動脈に寄生している成虫が、何らかの原因により、右心室から右心房、さらには大静脈(後大静脈)へと移動することで、大静脈が閉塞され、突然のショック症状を引き起こすものです。

ショック状態になると、溶血性貧血やそれに伴う血色素尿(赤黒い尿)が認められ、すぐに外科的手術を施して成虫をつり上げないと、まもなく死に至ります。

このベナケバ症候群を引き起こすのは、成虫の大静脈(後大静脈)への移動です。

この移動を引き起こすきっかけとしては様々で、一番わかりやすいのは、重感染により大量に成虫がいて、それがあふれ出る形で移動を始めるというもの。

これについては、典型的なベナケバ症候群の症状(赤黒い尿など)があるので、フィラリアによるベナケバだと判断がつきやすいです。

困ってしまうのは、それ以外のきっかけで成虫が移動をすること。

たとえば、自然死した成虫の死骸が肺動脈を閉塞させたり、その他あらゆる血行の変化で、成虫の移動は起こります。

日常生活における急激な運動や興奮などといった血行に影響する行動や、加齢や熱中症からも成虫が移動を始め、ベナケバを引き起こす例も多くあります。

この場合、ベナケバ典型症状である赤黒い尿などが現れないので、病院でも判断がつきにくく、対応が遅れてそのまま命を落とすことも多いようです。

そして、おそろしいのが、まだ軽度感染でほとんど症状がないような犬でも、元気な状態からいきなりベナケバになり、ショックを起こして死に至る場合があること。

これは私も知らず、本当に驚きました。

また、アメリカの研究で、フィラリア症の犬は、症状の重さに関係なく、運動制限や興奮を抑えたほうが病の進行が遅いことがわかっております。

よって、フィラリア症を患っている犬は、たとえ無症状であっても、運動や興奮を抑えることで、進行を遅らせたりベナケバを防いだりすべきだ、ということです。

マリリンにも当然当てはまることですよね。

これまでも運動についてはある程度注意していましたが、その認識では足りなかったと反省しております。

また、彼女は大変興奮しやすいタイプなので、今後は今まで以上に興奮を抑えるような過ごし方を考えていきたいと思います。




今日は治療法まで書く予定でしたが、思いのほか長くなってしまいましたので、治療法については次回の記事で書きたいと思います。




ちょっと余談になりますが、こんなお話を。

ここ20年くらいでフィラリア予防が普及し、以前に比べて格段にフィラリア症を患った犬は減りました。

それ自体は大変喜ばしいことなのですが、少し困った問題も起きているようです。

それは、フィラリア症を診ることのできない獣医さんが増えてきていること。

都市部に行くほどそれは顕著になるようで、フィラリア症の診断ができなかったり、適切な処置がとれなかったりといったことがあるそうです。

確かに、今はフィラリア症というと、保護犬が中心となっており、実際にフィラリア症の犬を診た経験を持たない獣医さんが増えているのは理解できます。

しかし、フィラリア症自体をよく理解していない獣医さんもおられるようで。

経験がないのは仕方がないですが、知識がないのはちょっと・・・と思うんですよね。

なぜなら、予防が普及して数は少なくなったものの、だからと言って正しい知識を持たずに予防を軽んじ、もう昔の病気だ、などといった意識でいれば、たちまちこのおそろしい病気は増えてしまうでしょうから。

たとえ都会でも、L3を保有する蚊はいっぱいいます。

室内でも刺されます。

今の時代でも、簡単に感染するのです。

獣医さんは、人間の医者と違って○○科などのくくりがなく、幅広く診なければならないから大変だと思いますが、フィラリア症の知識は最低限持っていていただきたいと思います。

やっとマイナーになってきたフィラリア症という病気を、またトップクラスのメジャーな病気にしないように、獣医さんと飼い主さんで協力し、皆でがんばらなければならないと思っております。




さてさて、マリリンは、元気にしておりますよ~!

今朝の様子です♪


CIMG7739_R.jpg
「朝のおさんぽ、あさんぽよ~♪」


CIMG7786_R.jpg
「お日さまが気持ちいいの~!」


CIMG7797_R.jpg
「明日からずっと雨が続くんだってぇ。だ・か・ら・・・」


CIMG7787_R.jpg
「今のうちのあさんぽよ~!」


CIMG7800_R.jpg
「イシシシシ


CIMG7743_R.jpg
「あらま、駐車禁止だって。車いすもかしら?停車は許して~♪」


CIMG7801_R.jpg
「調子がいいから、坂だってぐんぐん上っちゃうアタシ!」


CIMG7803_R.jpg
「みんな~!今日も一日がんばろうね~!」

おかげさまで、とっても元気なマリリンです!(^^)!



読んでくださってありがとうございます!
次回、フィラリア最終章。
治療法の選択と、新しい治療法についてまとめたいと思います。

この先、フィラリアに悩む方がここに来てくださった際、少しでも参考にしていただければ・・・という思いで書いております。
こういった分野については書き慣れないので、読みにくい文章で恐縮ですが、どうかもうしばらくお付き合いくださいませ~(>_<)

明日、マリリンは専門医の診察を受けてまいります。
新しい治療法に挑戦できるといいのですが・・・。

ポチッと応援よろしくお願いいたします

にほんブログ村 犬ブログ MIX中型犬へ
にほんブログ村

| ボルバキア治療 | 09:37 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

>> EDIT

フィラリアを学ぼう(1) ~もっとシンプルに生きなさいよ、の巻~

さてさて、やってまいりました、フィラリアを学ぼうのコーナーです!

マリリンのフィラリアに立ち向かうため、まずは敵を知らなきゃ!というわけで、ここ数日お勉強をしていた母ちゃん。

フィラリアを完璧に攻略するぞ~、なんて思っていましたが・・・甘かった。

この方々、ややこしすぎます。

犬の体内で生きてみたり、蚊の体内で生きてみたり、成虫になるまで何度も脱皮を繰り返し、おまけにこの方々に寄生するさらなる菌が出てきちゃったりで、母ちゃんの頭の中は幼虫やら成虫やら菌やらでいっぱい。

寝ても覚めても彼らが頭を支配し、まるでフィラリアに恋しちゃった状態になっておりました(-_-;)

もうホント、あんたたちもっとシンプルに生きなさいよ、と何度も声をかけたくなりましたよ

でも、お手上げするわけにはいかないので、完璧ではないけどなんとか一通り理解したような気がする、といったところまできました。

なので、今日から母ちゃんなりに彼らの実態をまとめていきますね。

フィラリア陰性の子も知っておいたほうがいい情報が多くありますので、どうかみなさまよろしくお付き合いくださいませ。


注:このブログに書く情報は、本やネットで学んだものです。
ただ、人によって言うことが全然違います。
獣医さんが書いているものでも、微妙に違いがあったりするので、混乱するんですよ
なので、海外の研究資料などを参考に、正しいと思われる情報を集めて、学びました。 
そうしているうちに、これは違うんじゃないかな、などの判断がある程度つくようになりました。
ここにまとめるのは、こうした私の主観が混じっておりますので、参考にしてくださる方は、どうぞそこのところを踏まえて読んでいただければ幸いです。

ちなみに、以前このブログで書いたフィラリアの記事も、間違っている部分があることがわかりました。これから書く記事で、訂正させていただきたく存じます。



マリリンが挑戦するかもしれない新しい治療法を理解するためには、フィラリアの生態について把握していないと説明が難しいので、まずは、これがフィラリアの生活サイクルだ!そして、こうしてフィラリア症に感染する!といったところから書いていきたいと思います。



<フィラリアのライフサイクル>

フィラリア症の犬の体内に、オスとメスのフィラリア成虫が存在し、それらが交尾して幼虫を産む、という前提で、幼虫の成長を見て行きたいと思います。

フィラリアの成虫のオスとメスの割合は、オス1に対しメス4と言われております。

メスは、一度受精すると、1日に2000~3000匹の幼虫を産みます。

その幼虫こそが、ミクロフィラリアと呼ばれる赤ちゃんです。

ミクロフィラリアは、幼虫の略であるLarvaの頭文字をとって、L1子虫(しちゅう)とも呼ばれます。(このL1子虫が、L2~L5まで脱皮を繰り返し、成虫になるのです。)

メスの成虫が産んだL1は、犬の血管の中を泳ぎながら、ひたすら蚊に吸われるのを待ちます。

L1の寿命は、1~2年ほどと言われており、蚊に吸われなかったL1は、寿命が来て死にます。

その死骸は、犬の細胞内に取り込まれるので、一度に大量に死滅しない限りは、犬の健康状態に影響はありません。



犬の血流中で生きるL1は、蚊が出る時期になると、蚊に吸われやすい夕方に、皮膚表面の末梢血管に移動し、吸われるのを待ちます。

L1は蚊に吸われなければ死を待つだけなので、皆吸われようと必死なのですね。


そして、蚊に吸われたL1は、蚊の体内で成長し、L2という段階へ脱皮します。

その後、さらにL3に脱皮。

このL3という幼虫は、犬にフィラリアを感染させる力を持っているので、感染子虫とも呼ばれています。

ちなみに、L1が蚊の体内でL2、L3へと成長するためには、外部の気温が関係しています。

外部の気温が15度以上である必要があり、それ以下だと蚊の体内で死滅してしまいます。


気温が15度以上あり、L3まで成長した幼虫は、次に犬の体内へ注入されるのを待ちます。

蚊がある犬に吸血する際に、蚊が刺した皮膚の傷口からL3が注入され、犬の体内に侵入します。(これが、感染です。)


犬の体内に入ったL3は、犬の皮膚下に棲み、3~10日でL4へと脱皮します。

その後、50~60日かけてL5へと成長します。

このL5は、未成熟虫とも呼ばれます。

L5は、血流に乗っかり、血液の中で成長しながら、心臓を通過し、肺動脈を目指します。(フィラリアは心臓に棲みつくと思われがちですが、そうではなく、肺動脈に棲みつきます。)

このL5の移動は、40~50日で行われます。

肺動脈に辿り着いたフィラリアはその後3~4ヶ月かけて成長を続け、成虫となり、やがてオスとメスの交尾により、L1を産みます。

この最終形の成虫になると、メスは体長25~30㎝、オスは20㎝前後の大きさになります。

犬の身体の大きさに関係なくこの体長なので、やはり身体の小さい犬のほうが、より負担が大きいようです。

マリリンは現在5㎏、下半身についていたであろう筋肉分を入れたとしても、おそらく7㎏ほどの身体の子でしょう。

小さな身体に、30㎝ものやつらが寄生しているなんて、そりゃあかなりの悪影響だよね(;_;


話を戻します。

これらメスの成虫から産み落とされたL1は、血流の中に入ります。

フィラリアに感染後、L3が成虫となり、それらが産んだL1が血流に入るまでという一連の流れは、6~7か月かけて行われるわけですね。

血流に入ったL1は、蚊に吸われるのを待ち、吸われれば蚊の体内でL3まで成長し、その後別の犬へ注入され、その犬を感染させます。

蚊に吸われなかったL1は、1~2年の寿命で死滅します。

蚊に吸われて別の犬へ注入されたフィラリアは、その犬の体内で成長し、またL1を産む・・・と、こういったサイクルで犬たちに感染していくわけです。



肺動脈に棲みついた成虫は、L1を産み続け、5~7年の寿命をまっとうします。

この成虫が、ゆっくりと犬の身体を蝕んでいくのですが、その症状等については、また別の記事で書きたいと思います。




ここで、フィラリア陰性の子にも役立つ豆知識!


通常、みなさんが毎月1回投与しているフィラリア予防薬は、L3~L5を駆虫するためのものであります。(フィラリア予防薬は、成虫は殺せません。ただし、②のイベルメクチン系については、成虫の寿命を早める効果があると言われております。)

なので、フィラリアに感染することを予防するわけではなく、蚊からL3が注入された時点で感染はするけれど、L3が成虫になるまでの間にそれをやっつけちゃおう、というものです。

フィラリア予防薬について、簡単に分類してみますね。


①モキシデクチン系(商品名 モキシデックなど)

一番弱い薬で、L3とL4を駆虫します。




②イベルメクチン系(商品名 イベルメック、カルドメックなど)

①と③の中間くらいの効き目で、主にL4を駆虫します。

犬がすでにフィラリア症で成虫がおり、その成虫がL1を産んでいた場合、L1も一緒に駆虫されます。

L3~L5と違って、L1は血管の中を泳いでいます。

そのL1が薬によって一度に大量に死んだ場合、副作用を起こす可能性があります。

そのため、副作用を起こさせないようにするステロイドの事前投与などが必要だと思われます。

この副作用が起こるメカニズムを調べるのが、まあ時間がかかりまして

よく言われているのが、L1が大量に死ぬことで血管にL1の死骸が詰まり、重篤な副作用が起こる、というものです。

しかし、血管が詰まるという物理的なことが直接副作用を起こさせるというよりは、L1の死骸で血流が悪くなることにより、肺動脈に棲みついていた成虫が影響を受け、心臓やさらに後大静脈へ移動することによって、後大静脈症候群(ベナケバ症候群)と同様の状態になってしまい、これを重篤な副作用と考える、といった仕組みでとらえるほうがいいのではないかと思っております。(ベナケバというのは、フィラリア症で最も恐れられている急性症状ですが、これについては、次回の記事で書きますね。)


ただ、③のミルベマイシン系に比べて、イベルメクチン系のL1の駆虫の効き目は緩やかだと考えられており、一気に大量に死ぬといった心配はそれほどいらないようです。

よって、L1を持つ犬への投与において、大静脈症候群のような重篤な副作用を起こすことは少ないが、しかし緩やかな副作用は起こる可能性が高いと考えたほうが良さそうです。

L1保有犬へのイベルメクチン投与で起こり得る緩やかな副作用とは、嘔吐、食欲低下、下痢、瞳孔拡大、歩行異常、痙攣、唾液分泌過多などです。

飼い主さんが注意すべきこととしては、イベルメクチン系を投与する際、もしも知らずにL1が存在していたら、これらの副作用が出る可能性があるので、投与したその日は運動など心臓の負担につながる行為は控えたほうがいいと思います。運動等のきっかけにより、緩やかなはずの副作用が重いものになる可能性があるそうです。



③ミルベマイシン系(商品名 ミルベマイシンAなど)

3種類の中で、一番強い薬。

L3~L5の初期まで駆虫し、さらにL1が存在していれば、それも駆虫します。

そのため、陽性犬にのませる危険は、②よりも大きく、重篤な副作用を起こす可能性が高くなります。



補足その1

L3~L5初期を駆虫することにおいては、L1のように、大量の死骸が血流を阻害し、重篤な副作用を起こすという心配はないのか?

→これは、心配ありません。なぜなら、L3~L5初期というのは、犬の皮膚下に棲んでいるので、死骸は血管に入ることはなく、分解されて細胞に取り込まれてしまいます。


補足その2

コリー系犬種においては、イベルメクチン系をのませた場合の副作用事例が多いので、注意が必要です。



~ここで、注意したいこと~

上で述べたように、L1が体内にいる状態の犬にフィラリア予防薬を投与することにはリスクがあります。

そのため、毎年蚊の出るシーズンになると、予防薬をのませる前に事前検査を行い、陰性か陽性かを調べます。(もし陽性だったら、メスの成虫がL1を産むorすでに産んでいるから)


先日、こちらの記事で事前検査の方法について書きましたが、動物病院で多く行われている抗原検査は、子どもを産める状態に成熟したメスの成虫の分泌液の有無で、陰性か陽性か判断します。

つまり、オスや、子どもを産める状態でないメスは、存在していても陰性となってしまいます。

また、感染後6~7か月以内の虫については、まだ成熟していない状態ですから、抗原検査では検出できません。

つまり、例えば4月に抗原検査をする場合、前年の9~10月以前に感染したかどうかの判定しかできません。

抗原検査ではなく、L1の有無を調べる検査の場合でも同様です。

なぜなら、感染後6~7か月経たないとメスがL1を産み始めないからです。

よって、例えば前年の10月あたりに感染し、順調にL3からL5まで成長、その後成虫になったが、まだ子どもを産める体にはなっていない、といったものに関して、事前検査では陰性が出るものの、このフィラリア成虫はまもなく体が整ってL1を産むようになるため、予防薬の投与には注意したほうがいいことになります。

(10月~4月の間に感染した場合であっても、それがまだL3やL4なのであれば、まもなくのむであろう予防薬によって駆虫されます。)

しかし、事前検査で検出されないものがあったとしても、陰性の判定を信じて予防薬はのませるしかありませんよね。

なので、多くの病院では、ミルベマイシン系は避け、モキシデクチン系またはイベルメクチン系を処方しているようです。(先ほど述べましたが、イベルメクチン系で起こる副作用は、重篤なものは少ないと考えられています)

飼い主さんとしては、事前検査が100%ではないこと、よってもしL1がいた場合、予防薬をのませた際の副作用が起こり得ること、といった部分の認識は念のため持っておいたほうがいいのではないかと思います。



副作用については若干の心配があるものの、フィラリア症は本当におそろしい病気ですので、予防は飼い主さんの義務であり、これを知りながら予防しないなど、虐待に等しい罪であると考えます。

「感染のリスクより予防薬の方が身体に毒。うちは何でも自然派なの。」とか、「感染したら、治療をすればいい。今の時代は治療法もいろいろあるんでしょ?」とかおっしゃる飼い主さんがたまにいますが、それがどれほど大きな間違いであるか、次回の記事を読んでいただければわかると思います。


もし、予防をせず、毎年毎年蚊からL3を注入され、それが成虫になるといったことを繰り返していると、重感染になり、肺動脈は成虫でいっぱいになります。

この重感染の状態は、予防をしていなければ、数年後にはほぼ100%の確立で引き起こされるでしょう。

あふれ出た成虫は、心臓や大静脈にまで流れ、そうなると、ベナケバのような重篤な症状を引き起こし、手術でフィラリアを釣り出すしか方法はなく、そのままだとわずか数日中に死に至ります。



ここまで、フィラリアのライフサイクル、そして予防薬の関係について述べました。

次回、フィラリアの症状やその治療法をまとめたいと思います。



さて、うちのマリ坊は、

CIMG7745_R.jpg
こんな感じです


CIMG7746_R.jpg
母ちゃんが黙々とパソコンに向かっているので、退屈そう。


CIMG7750_R.jpg
いや、気持ちよさそうに寝ておりました


CIMG7752_R.jpg
「お?」


CIMG7753_R.jpg
「母ちゃん、勉強終わった?」

まだ・・・


CIMG7754_R.jpg
「あっそ。退屈だから早くやっちゃってね。」

あい・・・。


読んでくださってありがとうございます。
完全文系の私には、馴染みのない考え方が多く、なかなか手こずりました・・・。
マリリンのため、母ちゃんがんばりやす。
ポチッと応援お願いいたします~(>_<)

にほんブログ村 犬ブログ MIX中型犬へ
にほんブログ村

| ボルバキア治療 | 10:20 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

| PAGE-SELECT |

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。