今日も明日も、マリリン日和

センター負傷棟から救出された雑種犬、マリリン。車いすを軽快に乗りこなすマリリンと、夫と、私。家族の日々の記録です。

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フィラリアを学ぼう(1) ~もっとシンプルに生きなさいよ、の巻~

さてさて、やってまいりました、フィラリアを学ぼうのコーナーです!

マリリンのフィラリアに立ち向かうため、まずは敵を知らなきゃ!というわけで、ここ数日お勉強をしていた母ちゃん。

フィラリアを完璧に攻略するぞ~、なんて思っていましたが・・・甘かった。

この方々、ややこしすぎます。

犬の体内で生きてみたり、蚊の体内で生きてみたり、成虫になるまで何度も脱皮を繰り返し、おまけにこの方々に寄生するさらなる菌が出てきちゃったりで、母ちゃんの頭の中は幼虫やら成虫やら菌やらでいっぱい。

寝ても覚めても彼らが頭を支配し、まるでフィラリアに恋しちゃった状態になっておりました(-_-;)

もうホント、あんたたちもっとシンプルに生きなさいよ、と何度も声をかけたくなりましたよ

でも、お手上げするわけにはいかないので、完璧ではないけどなんとか一通り理解したような気がする、といったところまできました。

なので、今日から母ちゃんなりに彼らの実態をまとめていきますね。

フィラリア陰性の子も知っておいたほうがいい情報が多くありますので、どうかみなさまよろしくお付き合いくださいませ。


注:このブログに書く情報は、本やネットで学んだものです。
ただ、人によって言うことが全然違います。
獣医さんが書いているものでも、微妙に違いがあったりするので、混乱するんですよ
なので、海外の研究資料などを参考に、正しいと思われる情報を集めて、学びました。 
そうしているうちに、これは違うんじゃないかな、などの判断がある程度つくようになりました。
ここにまとめるのは、こうした私の主観が混じっておりますので、参考にしてくださる方は、どうぞそこのところを踏まえて読んでいただければ幸いです。

ちなみに、以前このブログで書いたフィラリアの記事も、間違っている部分があることがわかりました。これから書く記事で、訂正させていただきたく存じます。



マリリンが挑戦するかもしれない新しい治療法を理解するためには、フィラリアの生態について把握していないと説明が難しいので、まずは、これがフィラリアの生活サイクルだ!そして、こうしてフィラリア症に感染する!といったところから書いていきたいと思います。



<フィラリアのライフサイクル>

フィラリア症の犬の体内に、オスとメスのフィラリア成虫が存在し、それらが交尾して幼虫を産む、という前提で、幼虫の成長を見て行きたいと思います。

フィラリアの成虫のオスとメスの割合は、オス1に対しメス4と言われております。

メスは、一度受精すると、1日に2000~3000匹の幼虫を産みます。

その幼虫こそが、ミクロフィラリアと呼ばれる赤ちゃんです。

ミクロフィラリアは、幼虫の略であるLarvaの頭文字をとって、L1子虫(しちゅう)とも呼ばれます。(このL1子虫が、L2~L5まで脱皮を繰り返し、成虫になるのです。)

メスの成虫が産んだL1は、犬の血管の中を泳ぎながら、ひたすら蚊に吸われるのを待ちます。

L1の寿命は、1~2年ほどと言われており、蚊に吸われなかったL1は、寿命が来て死にます。

その死骸は、犬の細胞内に取り込まれるので、一度に大量に死滅しない限りは、犬の健康状態に影響はありません。



犬の血流中で生きるL1は、蚊が出る時期になると、蚊に吸われやすい夕方に、皮膚表面の末梢血管に移動し、吸われるのを待ちます。

L1は蚊に吸われなければ死を待つだけなので、皆吸われようと必死なのですね。


そして、蚊に吸われたL1は、蚊の体内で成長し、L2という段階へ脱皮します。

その後、さらにL3に脱皮。

このL3という幼虫は、犬にフィラリアを感染させる力を持っているので、感染子虫とも呼ばれています。

ちなみに、L1が蚊の体内でL2、L3へと成長するためには、外部の気温が関係しています。

外部の気温が15度以上である必要があり、それ以下だと蚊の体内で死滅してしまいます。


気温が15度以上あり、L3まで成長した幼虫は、次に犬の体内へ注入されるのを待ちます。

蚊がある犬に吸血する際に、蚊が刺した皮膚の傷口からL3が注入され、犬の体内に侵入します。(これが、感染です。)


犬の体内に入ったL3は、犬の皮膚下に棲み、3~10日でL4へと脱皮します。

その後、50~60日かけてL5へと成長します。

このL5は、未成熟虫とも呼ばれます。

L5は、血流に乗っかり、血液の中で成長しながら、心臓を通過し、肺動脈を目指します。(フィラリアは心臓に棲みつくと思われがちですが、そうではなく、肺動脈に棲みつきます。)

このL5の移動は、40~50日で行われます。

肺動脈に辿り着いたフィラリアはその後3~4ヶ月かけて成長を続け、成虫となり、やがてオスとメスの交尾により、L1を産みます。

この最終形の成虫になると、メスは体長25~30㎝、オスは20㎝前後の大きさになります。

犬の身体の大きさに関係なくこの体長なので、やはり身体の小さい犬のほうが、より負担が大きいようです。

マリリンは現在5㎏、下半身についていたであろう筋肉分を入れたとしても、おそらく7㎏ほどの身体の子でしょう。

小さな身体に、30㎝ものやつらが寄生しているなんて、そりゃあかなりの悪影響だよね(;_;


話を戻します。

これらメスの成虫から産み落とされたL1は、血流の中に入ります。

フィラリアに感染後、L3が成虫となり、それらが産んだL1が血流に入るまでという一連の流れは、6~7か月かけて行われるわけですね。

血流に入ったL1は、蚊に吸われるのを待ち、吸われれば蚊の体内でL3まで成長し、その後別の犬へ注入され、その犬を感染させます。

蚊に吸われなかったL1は、1~2年の寿命で死滅します。

蚊に吸われて別の犬へ注入されたフィラリアは、その犬の体内で成長し、またL1を産む・・・と、こういったサイクルで犬たちに感染していくわけです。



肺動脈に棲みついた成虫は、L1を産み続け、5~7年の寿命をまっとうします。

この成虫が、ゆっくりと犬の身体を蝕んでいくのですが、その症状等については、また別の記事で書きたいと思います。




ここで、フィラリア陰性の子にも役立つ豆知識!


通常、みなさんが毎月1回投与しているフィラリア予防薬は、L3~L5を駆虫するためのものであります。(フィラリア予防薬は、成虫は殺せません。ただし、②のイベルメクチン系については、成虫の寿命を早める効果があると言われております。)

なので、フィラリアに感染することを予防するわけではなく、蚊からL3が注入された時点で感染はするけれど、L3が成虫になるまでの間にそれをやっつけちゃおう、というものです。

フィラリア予防薬について、簡単に分類してみますね。


①モキシデクチン系(商品名 モキシデックなど)

一番弱い薬で、L3とL4を駆虫します。




②イベルメクチン系(商品名 イベルメック、カルドメックなど)

①と③の中間くらいの効き目で、主にL4を駆虫します。

犬がすでにフィラリア症で成虫がおり、その成虫がL1を産んでいた場合、L1も一緒に駆虫されます。

L3~L5と違って、L1は血管の中を泳いでいます。

そのL1が薬によって一度に大量に死んだ場合、副作用を起こす可能性があります。

そのため、副作用を起こさせないようにするステロイドの事前投与などが必要だと思われます。

この副作用が起こるメカニズムを調べるのが、まあ時間がかかりまして

よく言われているのが、L1が大量に死ぬことで血管にL1の死骸が詰まり、重篤な副作用が起こる、というものです。

しかし、血管が詰まるという物理的なことが直接副作用を起こさせるというよりは、L1の死骸で血流が悪くなることにより、肺動脈に棲みついていた成虫が影響を受け、心臓やさらに後大静脈へ移動することによって、後大静脈症候群(ベナケバ症候群)と同様の状態になってしまい、これを重篤な副作用と考える、といった仕組みでとらえるほうがいいのではないかと思っております。(ベナケバというのは、フィラリア症で最も恐れられている急性症状ですが、これについては、次回の記事で書きますね。)


ただ、③のミルベマイシン系に比べて、イベルメクチン系のL1の駆虫の効き目は緩やかだと考えられており、一気に大量に死ぬといった心配はそれほどいらないようです。

よって、L1を持つ犬への投与において、大静脈症候群のような重篤な副作用を起こすことは少ないが、しかし緩やかな副作用は起こる可能性が高いと考えたほうが良さそうです。

L1保有犬へのイベルメクチン投与で起こり得る緩やかな副作用とは、嘔吐、食欲低下、下痢、瞳孔拡大、歩行異常、痙攣、唾液分泌過多などです。

飼い主さんが注意すべきこととしては、イベルメクチン系を投与する際、もしも知らずにL1が存在していたら、これらの副作用が出る可能性があるので、投与したその日は運動など心臓の負担につながる行為は控えたほうがいいと思います。運動等のきっかけにより、緩やかなはずの副作用が重いものになる可能性があるそうです。



③ミルベマイシン系(商品名 ミルベマイシンAなど)

3種類の中で、一番強い薬。

L3~L5の初期まで駆虫し、さらにL1が存在していれば、それも駆虫します。

そのため、陽性犬にのませる危険は、②よりも大きく、重篤な副作用を起こす可能性が高くなります。



補足その1

L3~L5初期を駆虫することにおいては、L1のように、大量の死骸が血流を阻害し、重篤な副作用を起こすという心配はないのか?

→これは、心配ありません。なぜなら、L3~L5初期というのは、犬の皮膚下に棲んでいるので、死骸は血管に入ることはなく、分解されて細胞に取り込まれてしまいます。


補足その2

コリー系犬種においては、イベルメクチン系をのませた場合の副作用事例が多いので、注意が必要です。



~ここで、注意したいこと~

上で述べたように、L1が体内にいる状態の犬にフィラリア予防薬を投与することにはリスクがあります。

そのため、毎年蚊の出るシーズンになると、予防薬をのませる前に事前検査を行い、陰性か陽性かを調べます。(もし陽性だったら、メスの成虫がL1を産むorすでに産んでいるから)


先日、こちらの記事で事前検査の方法について書きましたが、動物病院で多く行われている抗原検査は、子どもを産める状態に成熟したメスの成虫の分泌液の有無で、陰性か陽性か判断します。

つまり、オスや、子どもを産める状態でないメスは、存在していても陰性となってしまいます。

また、感染後6~7か月以内の虫については、まだ成熟していない状態ですから、抗原検査では検出できません。

つまり、例えば4月に抗原検査をする場合、前年の9~10月以前に感染したかどうかの判定しかできません。

抗原検査ではなく、L1の有無を調べる検査の場合でも同様です。

なぜなら、感染後6~7か月経たないとメスがL1を産み始めないからです。

よって、例えば前年の10月あたりに感染し、順調にL3からL5まで成長、その後成虫になったが、まだ子どもを産める体にはなっていない、といったものに関して、事前検査では陰性が出るものの、このフィラリア成虫はまもなく体が整ってL1を産むようになるため、予防薬の投与には注意したほうがいいことになります。

(10月~4月の間に感染した場合であっても、それがまだL3やL4なのであれば、まもなくのむであろう予防薬によって駆虫されます。)

しかし、事前検査で検出されないものがあったとしても、陰性の判定を信じて予防薬はのませるしかありませんよね。

なので、多くの病院では、ミルベマイシン系は避け、モキシデクチン系またはイベルメクチン系を処方しているようです。(先ほど述べましたが、イベルメクチン系で起こる副作用は、重篤なものは少ないと考えられています)

飼い主さんとしては、事前検査が100%ではないこと、よってもしL1がいた場合、予防薬をのませた際の副作用が起こり得ること、といった部分の認識は念のため持っておいたほうがいいのではないかと思います。



副作用については若干の心配があるものの、フィラリア症は本当におそろしい病気ですので、予防は飼い主さんの義務であり、これを知りながら予防しないなど、虐待に等しい罪であると考えます。

「感染のリスクより予防薬の方が身体に毒。うちは何でも自然派なの。」とか、「感染したら、治療をすればいい。今の時代は治療法もいろいろあるんでしょ?」とかおっしゃる飼い主さんがたまにいますが、それがどれほど大きな間違いであるか、次回の記事を読んでいただければわかると思います。


もし、予防をせず、毎年毎年蚊からL3を注入され、それが成虫になるといったことを繰り返していると、重感染になり、肺動脈は成虫でいっぱいになります。

この重感染の状態は、予防をしていなければ、数年後にはほぼ100%の確立で引き起こされるでしょう。

あふれ出た成虫は、心臓や大静脈にまで流れ、そうなると、ベナケバのような重篤な症状を引き起こし、手術でフィラリアを釣り出すしか方法はなく、そのままだとわずか数日中に死に至ります。



ここまで、フィラリアのライフサイクル、そして予防薬の関係について述べました。

次回、フィラリアの症状やその治療法をまとめたいと思います。



さて、うちのマリ坊は、

CIMG7745_R.jpg
こんな感じです


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母ちゃんが黙々とパソコンに向かっているので、退屈そう。


CIMG7750_R.jpg
いや、気持ちよさそうに寝ておりました


CIMG7752_R.jpg
「お?」


CIMG7753_R.jpg
「母ちゃん、勉強終わった?」

まだ・・・


CIMG7754_R.jpg
「あっそ。退屈だから早くやっちゃってね。」

あい・・・。


読んでくださってありがとうございます。
完全文系の私には、馴染みのない考え方が多く、なかなか手こずりました・・・。
マリリンのため、母ちゃんがんばりやす。
ポチッと応援お願いいたします~(>_<)

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