今日も明日も、マリリン日和

センター負傷棟から救出された雑種犬、マリリン。車いすを軽快に乗りこなすマリリンと、夫と、私。家族の日々の記録です。

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『任侠ヘルパー』とおヒゲのマリリン

みなさま、こんにちは~!

先々週くらいの休日のことですが、気温が低くてマリリンのお出かけをやめることにした日がありました。

マリリンには、暖かい部屋でお留守番をお願いし、夫婦で映画を観に行くことに♪

(ふざけんな!こんにゃろめ~!!)マリリン心の声 いや、心の声じゃなくて実際騒いでいましたが。


数ある映画の中から、今回選んだのは、コレ。

『任侠ヘルパー』

しぶいでしょ~(笑)


テレビドラマは数回しか観ておりませんが、ドラマと切り離した単独の話になっているらしい、ということで、安心して観ることができました。


テレビドラマで観た草なぎくんよりも、さらに迫力が増していて、もうコワイのなんのって

最初は、やることすべてがはちゃめちゃに思えてしまい、一体どうしちゃったの?という感じだったのですが、物語が進むにつれて、はちゃめちゃな行動も実は策だったのだということが理解できました。

先の展開を読んで行動するパターンが多く、なかなかの策士だと思います。

最初から目が離せない展開で、2時間半という時間があっという間でした。



とにかくもう草なぎくんがすごかったです。

いい人の感じの草なぎくんのお芝居がちょっと苦手で、これまであまり彼の作品は観ていなかったのですが、こんなお芝居をする役者だとは、本当に驚きました!

観終わった後、夫とその話でもちきりでした。

目で語る演技がすごくて、その静かな迫力に、こちらは身体が固まってしまいます。

草なぎくん演じる彦一を、何か人の好いヒーローのように描くのではなく、極道は極道、乱暴だったり不器用だったり、人間らしい弱さもある。

そんなただの一人の人間が、最後は、身寄りのないお年寄りや、守るべき人たちのために、組に命を差し出す覚悟で挑む姿に、圧倒され、気づくと私も力いっぱいコブシを握っておりました。



アクションや極道の世界を描いた部分も目が離せませんが、私自身は、何より高齢者を取り巻く問題について関心がありました。

家庭における介護問題から、高齢者施設の問題、そこからつながる、貧困ビジネスの問題。

貧困ビジネスは、高齢者だけの問題ではありませんが、ここでは、暴力団によるヤミ金絡みで取り上げられております。

身寄りもなく、また認知症を発症しているような高齢者に高金利で金を貸し、その返済と称して、年金や生活保護費を管理、つまりピンハネをする。

お金を奪われた高齢者は、人が住む場所とは思えない、劣悪な環境の施設に閉じ込められ、そこで生涯を終えていきます。

そんな貧困者を食い物にしたビジネスは、現実の世界でも、たくさん存在します。



もちろん、映画で描かれているのは極端な例ですが、高齢者の施設の問題、介護の問題は、本当に難しいものがあります。

私は、結婚前の仕事で、たくさんの施設と関わりました。

特養や有料老人ホーム、グループホーム、老人保健施設、デイサービスやショートステイ。

認知症を発症した身寄りのないお年寄りで、施設には入らず、ヘルパーさんが付きっきりで在宅介護をしているケースもあります。

また、高齢者だけではありませんが、状態の良くない方を担当していたときには、山奥に隔離された精神病棟施設にも通いました。



そこで知ったのは、まず、現場の大変さはハンパないということです。

その現場のスタッフでない自分が知ったようなことは言えませんが、でも、私が見た施設で、大変そうじゃなかったところはひとつもありません。

手が足りなければ、衛生面は十分ではなくなりますし、利用者であるお年寄りに対するイライラも募ります。

夜など、わずかな夜勤スタッフでたくさんの認知症の方々を介護しなければならず、その内容はあまりにハードです。

中には、悪いことをしている施設も現実にありますが、多くは、精一杯の中でやっています。

一部の悪い施設が起こしたトラブルによって、近年は、行政から、トラブル・事故防止のために何においても書面が求められ、スタッフさんの事務処理作業が膨大に増えました。

ひとつやるごとに、記録、書面、記録、書面。

本来の介護にあてる時間が、どんどん縮小されてしまいます。



私が仕事を通じて見てきたのは、ほとんどが身寄りのない、家族のいない高齢者です。

いや、正確に言えば、身寄りがひとりもいない方というのは、まれでしょうか。

家族がいないのではなく、家族に縁を切られた方と言ったほうが、正しいかもしれません。

理由は様々で、少し事情を知れば、そりゃあ家族に見放されるよ・・・という方々で。

いわゆる自業自得と言われてしまう方が、最期を迎えるときというのは、とてもここに書けるようなものではありません。

かと言って、家族を責める気持ちにもなれないのです。

私自身、同じ思いをしてきた者なので、気持ちは痛いほどわかります。

これまで散々振り回され、大変な人生を歩んでこられた家族に、今さら、こうしてやってほしい、ああしてあげてほしい、などとはとても言えません。



でも、仕事の中で、そういった孤独なお年寄りに接し、彼らと関係を築くと、最期を迎えるときは、たまらないものがあります。

お金もなく、お葬式もあげることのできない方々の最期の叫びや、目にした光景は、今も時折、夢に現れます。


反対に、財産があり、良い施設で介護を受けることができたお年寄りの最期が満たされたものであるか、と言えば、そんなことはありません。

やはり、ひとりぼっちという方の場合は、いくら優雅な介護が受けられようとも、その最期は胸を締めつけられることが多かったです。

身寄りがなく、家族に絶縁されているはずが、亡くなった途端にわらわらと親族が登場し、遺産分割協議で争いが起こる、そんなことばかり。

どんな風に亡くなったのか、それを聞いてくる人はひとりもいません。

まだ20代だった私には、とても受け止められない現実でした。




今回の映画を観ていて、ひとりひとりのお年寄りの顔が、私の関わった方々と重なり、思わず目をそらしてしまうこともありました。

重たく難しい、できれば考えたくない問題ですし、引いてしまう方もいらっしゃると思いますが、少しでも何か考えるきっかけになったらいいな、と思います。





さてさて、「なんだバカヤロウ!ふざけんなコノヤロウ!」と彦一のモノマネをしながら家に帰ると・・・



いましたーーー!!

極道とは程遠い存在のこのお方!(笑)



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ぽよん。



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「帰って来たのーーー!?」



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「きゃは~!父ちゃん母ちゃんだぁ~!」



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「あたし、ずっと待ってたんだよ! サークル齧っちゃったよ!」



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「え?映画観てたの? 何さ!あたしひとり置いて!」



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「極道だかヘルパーだか知らないけどね、あたしの介護をしっかりやってくんなきゃ困るんだよ!」

あい、すいやせん・・・



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「謝罪はあと!早くここから出して!」



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「早くってばぁ~!」



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「はぁ~、やれやれ。ひどい目に遭ったもんだ。」



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悪かったねぇ、マリリン。

父ちゃんによしよしされて、



CIMG3399_R3.jpg
やっと落ち着いたマリリンです。

ねぇ、マリリン。

どーでもいいけどさ、そのあっちゃこっちゃになったおヒゲは何とかならんかね(笑)



CIMG3400_R3.jpg
「余計なお世話です。」


読んでくださって、ありがとうございます♪

夫も私も、観る前はほとんど期待していなかったのですが、思いがけず楽しみ、また考えるべき宿題を持ち帰ることとなりました。
映画館を出ると、彦一になりきって、何気なくふたり、肩で風を切って歩いちゃったりして(笑)

ちょっぴりサークルを齧っちゃったけど、お留守番をがんばってくれたマリリンに・・・
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