今日も明日も、マリリン日和

センター負傷棟から救出された雑種犬、マリリン。車いすを軽快に乗りこなすマリリンと、夫と、私。家族の日々の記録です。

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犬の献納 ~戦争と動物たち~

少し前のこと。

わけあって、戦争における動物たちのことを調べる機会がありました。

「犬の献納」って、ご存じでしょうか。

軍用犬とは違う、一般家庭の飼い犬の話です。

私は、おぼろげな知識しか持っておらず、今回調べてみて、愕然としました。

これほどひどいことが行われていたとは・・・。




献納について、その事実を追いながらとてもわかりやすく書かれている本がありますので、載せておきたいと思います。



犬の消えた日 (文学の扉)犬の消えた日 (文学の扉)
(1986/07)
井上 こみち、頓田 室子 他

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(文庫版はこちら)

犬の消えた日 (幻冬舎文庫 犬 1-2)犬の消えた日 (幻冬舎文庫 犬 1-2)
(2007/02)
井上 こみち

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書籍や資料をもとに、あれやこれやと調べていたのですが、その証言たるや、まともに読むことができません。

この作業をする期間、毎晩のようにうなされ、飛び起き、マリリンが無事かどうかを確認してしまう、そんな夜が続きました。

かなり大まかではありますが、少し記しておきたいと思います。




CIMG3938_R3.jpg




昭和18年、日本の戦況はますます厳しく、そして激しくなっていきました。

男性は次々に戦地へ向かい、家に残った家族も、大変苦しい生活を強いられました。

わずかな食糧が国から配給され、それを家族みんなで分けて食べる日々です。




そんな状況の中、動物に厳しい目が向けられるようになりました。

各動物園に、動物たちを処分せよ、というむごい命令が下ります。

上野動物園にも、東京都から命令が出されました。




ゾウと猛獣を処分せよ。




この非常時に動物園など何の役にも立たない。

どんなに人に慣れた動物でも、空襲時などに暴れだす可能性がある。

そうなれば、治安は乱れ、都民の生命が危険にさらされる。

そんな理由で、毒団子を食べさせられたり、射殺されたりして、たくさんの動物たちが、その命を落としていきました。

最後に残ったのは、ゾウたちです。

彼らは、毒団子だということを敏感に感じ取り、口にしようとしませんでした。

ついに、食べ物を一切与えないこととなりました。

餓死させるのです。

日に日にやせ細り、衰弱していくゾウたち。

ヨロヨロになりながら、後ろ足で立ち、鼻を高く上げ、何度も何度も、バンザイをしたそうです。

バンザイの芸をすれば、ごはんがもらえると思っていたのです。




こうして、動物園から、動物たちが消えてゆきました。

こんなに惨いことは、あるでしょうか。




しかし、戦況悪化の中、国からの命令は、これだけにとどまりませんでした。




とうとう、一般家庭の飼い犬にまで・・・。




全国の都市部を中心に、「犬の供出命令」が出されました。

「供出」というのは、「献納」と同様の意味。

お国のために犬を差し出せ、という命令です。




命令の理由は、以下のように書いてあったそうです。

・犬の毛皮を、戦地で戦う兵隊の防寒用として使う。また、犬の肉を食糧にする。

・医師不足により、狂犬病予防の注射が十分にできない。

・空襲時など、犬が狂いだし、人々に危害を加えるおそれがある。

そういったものでした。




しかし、のちに、本当に毛皮等に使われた犬はわずかではないか、と言われるようになりました。

だとすると、本当の理由は、違うところにあったのではないかと推察します。

「人間がこれほど苦しい生活をしている中で、犬を飼うなど贅沢だ。犬に食わせるものがあれば、人間にまわせ。」

「犬を差し出すことにより、日本国民が一丸となって戦う意識をさらに高める。一億総動員の精神と同じ。」

こういった理由が大きかったのではないかと感じております。




犬を差し出したくないと思った家は当然たくさんありますが、警察に登録している以上、免れることはできません。

また、登録していない犬や、野良犬も、次々に死んでいきました。

町じゅうに、毒団子がしかけられたからです。

犬を逃がそうと、必死に山に放してくる人もいましたが、犬が帰ってきてしまったり、もしくは道の毒団子を食べ、命を落としました。




命令は、地区ごとに日時が決められ、町の広場などの指定場所に連れて来いというものでした。

その広場は、地獄絵図だったと言います。

連れて行かれた犬たちは、その場で端から、角材等で殴り殺されていったのです。




CIMG2262_R4.jpg




献納について知るうちに、私の中で、ぴたりと重なるものがありました。

命令により広場に連れて行かれ、殺される運命にあった犬たちと、現代における保健所や愛護センターで、檻に入れられ、処分される運命にある犬たちの姿です。

人間は、何も変わっていない。

そう思いました。

戦争は終わり、日本は豊かになり、時代はこんなに変わったように見えるのに、人間が動物たちにしていることは、あの頃と何一つ変わっていません。




戦争によって犠牲となった動物たち。

どれほどのことがなされたのか、その事実を決して忘れず、語り継いでいかなければなりません。

と同時に、現代における保護犬の存在を、ひとりでも多くの方に知っていただきたいと思います。

悲しい目をした動物たち、辛い目に遭う動物たちがいなくなるよう、心から願ってやみません。




CIMG3949_R3.jpg




17日の土曜日、こちらのイベントに参加させていただくことにいたしました。

父ちゃんと一緒に、勉強してまいります。




specialeventchirashi_R4.jpg






CIMG1065_R4.jpg
「あたしゃ、久々にお留守番だよ。」




今後、世の中は戦争を知らない世代のみとなっていきます。

戦争体験者だけが戦争を語れるわけではありません。

私たちの世代が語ってゆくことこそ、重要な意味を持つのだと思います。



戦争は、過去の問題ではありません。

これからの、私たちの問題です。





          





マリリンは、元気にしておりますよ~!


先日、布団を干したあとに、布団カバーをセットするという役割を担った父ちゃんが、寝室でエンヤコラと任務を遂行していたのですが・・・。

途中で、物音ひとつしなくなったので、おそらくカバーをセットしたら思わずそこでお昼寝に突入しちゃったパターンだろうと、寝室に様子を見に行きました。

ガチャリとドアを開けると、




CIMG2685_R4.jpg
こんな。


父ちゃんの布団の真ん中にマリリンが堂々と寝そべり、父ちゃんは布団と布団のすきまに身体をうずめて寝ておりました~ヽ(´ー`)ノ

どんだけの力関係。。。




CIMG2684_R4.jpg
「なんか文句ある?」


いえ、別に。。。




CIMG2687_R4.jpg
「フンッ! 眠いんだから引っ込んでちょーだい!」


すいやせん。。。

| 戦争と犬 | 08:07 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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