今日も明日も、マリリン日和

センター負傷棟から救出された雑種犬、マリリン。車いすを軽快に乗りこなすマリリンと、夫と、私。家族の日々の記録です。

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動物愛護センター 1

みなさま、こんにちは。

ブログお休みまで、あと2週間ほどになりました。

非常につらい記事が多く、申し訳ございません。

お休み前に書き残しておきたい、と思うものは、どうしてもそういったテーマが多くなってしまいます。



私は、「知ること」が、すべてにおける第一歩だと思っております。

知ることで初めて、人の心が揺れる。

知ることで初めて、議論ができる。

ぼやけた感覚の中で「動物たちのいろいろを是正して!」と声高に叫んでも、なかなか世の中は変わりません。

具体的な問題意識をひとりひとりが持つことで、世論となり、法律を変え、社会全体に大きな波を起こしてゆく。

知ることは、きっと、動物たちの未来を変えることにつながると、信じております。



今日から、4~5回ほどのシリーズになる予定です。

このシリーズは、とても迷いました。

どこまで書いたら良いのか、どのように伝えたら良いのか。



実際には、今年の2月の出来事でございます。

2月から、かれこれ9か月、迷い続けてまいりました。







2月某日。

マリリンにお留守番をお願いし、父ちゃんと母ちゃんはある場所へ行ってまいりました。




動物愛護センターです。



マリリンとの出会いがきっかけとなり、これまで、本やインターネットを使い、動物たちが置かれている現状を、少しずつ学んでまいりました。

その中で、疑問に思うことや、知りたいことが出てくるわけですが、ネットの情報は確実性に欠けますし、本は、相応の確実性は担保されるものの、すべてを網羅しているわけではありません。

また、来年の夏に、ひとつ予定していることがございまして、そのために、自分の目と耳で、きちんと現状を知らなければならない、という思いが強くなりました。

全国の自治体の事情はわからなくても、自分たちの住む町の事情なら、知ることができるのではないか。

そう考え、センターに問い合わせをしました。



保護団体の人間でもない者からの突然の申し出に、こちらの目的を測りかねているのでしょう。

受話器の向こうの気配が、若干の戸惑いに揺れています。

「常にオープンになっている“ふれあいコーナー”がありますので、そこにはいついらしていただいても構いませんが・・・。」とのお返事。

そこで、これまで私たちが考えてきたこと、このアクションを起こしたきっかけ、そして、夏に予定している内容と、何のために何を知りたいのか、ひとつひとつお話させていただきました。

すると、「なるほど。よくわかりました。中に入れない部分については、写真による説明をさせていただき、そのほかは、私がご案内しながら説明させていただきます。」と、快く応じてくださいました。

この方は、センターで働く獣医さんでした。

わがままな申し出に時間を割いていただくことに、何度も受話器越しに頭を下げ、日程を調整しました。

そして、当日までに作成したノートを手に、ふたりで伺ってきたのです。




結果として、思っていた以上のことを知ることができました。

情報は、できるだけ多くの方に知っていただきたく、記事にまとめたいと思ったのですが、これが、なかなか難しいものがありました。

知り得た情報を、どのようにまとめたら良いのか・・・。

また、正直なところ、情報をまとめて文章にする作業が、とてもつらいのです。

楽しい記事と違って、こうした内容は、何度も具合が悪くなってしまいます。

そんなときは、書くこと程度で泣いていてどうするんだ!と、自分を奮い立たせました。

動物たちにとっては、読み進めるのを躊躇するおそろしい小説でも、目を覆いたくなるホラー映画でも、ないのです。

知らなければ無かったことになる、フィクションではありません。

これは、まぎれもなく、彼らの現実なのだから。



2月から今日まで長い期間がかかりましたが、しっかり現実と向き合おうと思います。



今回のシリーズは、先生にご助言いただいた、公の場に記す際の注意を踏まえ、また、調べた法律の話も少し交えながら、書いてまいりたいと思います。

どうか、最後までお付き合いくださいませ。



保健所やセンターの事情をすでによくご存知でいらっしゃる方には、改めて悲しみを深くさせてしまうだけかもしれません。

ご自身のご判断によって、スルーなさってください。



以下、マリリン地方のセンターにおけるお話です。

ほかの自治体では取扱いが違ってくると思いますので、それを念頭に置いてご覧いただけると幸いに存じます。






約束の日、センターの中へお邪魔すると、担当してくださる獣医さんは電話中とのことで、しばし待つことに。

その間、ロビーに貼られたポスターや、動物関連のパンフなどを眺めていました。




CIMG6760_R3.jpg
あ!これ!

『ひまわりと子犬の7日間』のポスターが

すみません、なんせ2月の出来事なもので

当時は、この映画が公開間近だったのです。




さあ、電話を終えた獣医さんがいらっしゃいましたよ。

作業着のような服に厚手のジャンパーを羽織り、小走りでやって来てくださいました。

あとでお聞きしたら、このセンターでは、動物たちのところに暖房が完備されているので、職員のいる空間は節電し、みな厚着でがんばっているそうです。

私たちと同年代か、もう少し上くらいでしょうか。

そのまなざしを見つめただけで、仕事に一生懸命なのが伝わってくる、そんな印象の方でした。

のちに、この印象は、的中することとなるのです。




まずは、施設内の見学から。

このセンターは、平成18年に、新設されました。

それまでは、保健所だったそうです。

まだまだ新しい建物だからということもありますが、それにしても、とてもキレイであることに驚きました。

お聞きすると、衛生管理はかなり徹底して行ってらっしゃるとか。

この施設内で院内感染のようなものが発生しないよう、犬や猫、小動物がいるすべての空間を、常に清潔に保っておられます。

掃除や消毒の徹底ぶりがハンパなくて、掃除が苦手な母ちゃんは、頭がクラクラしました。



センターの入口の横には、広くスペースを設けた、ふれあいコーナーがあります。



CIMG6758_R3.jpg
毎日いろいろな方が、犬と触れ合いに来るそうです。



CIMG6759_R3.jpg



この日のふれあい犬は、5匹。

ふれあい犬に選ばれる基準は、やはり人に慣れていて、危害を加えることのない子。

子どもたちがやんややんやと色々なところを触るので、それに耐えられる子がふれあい犬の役になるそうです。

センターに入ってきた犬の中で、そういった条件を満たしている子が選ばれます。

ふれあい犬になるほどではないけれど、ある程度人に慣れている子は、家庭に譲渡されていきます。

ふれあい犬も、希望があれば、もちろん譲渡対象となります。

ふれあうことのできる犬であるだけに、譲渡もスムーズで、たくさんの犬が卒業しているそうです。



たまたまこの日、ふれあい犬から一般家庭に譲渡された卒業犬が遊びに来ていて、先生との再会という感動的な場面に出くわしました。

先生が、「あれ? もも? ももじゃないか!! もも~!!」と突っ走っていったときは、後ろで見ていた私たちも、目頭が熱くなってしまいました。



CIMG6764_R3.jpg



ふれあい犬は、柵越しに触れ合うだけでなく、時には、遊びに来た市民と一緒に散歩も行きます。

センターとしては、近所の子どもたちが犬や猫と遊びに来てくれるのもうれしいけれど、やはりできれば、犬を飼ってみたいんだけど触れたことがない、どうしたらいいかわからない、という方々に積極的に来ていただいて、散歩を一緒にしてもらいたいそうです。

触れ合うだけでなく、散歩に行き、犬の力を体感し、そしてうんちの温かさをビニール袋越しに感じてもらう。

飼う前に、ぜひそういった経験をしてもらいたい、とおっしゃっておりました。



かわいいふれあい犬を前にし、当初の目的を忘れ、うっかり長い時間ふれあいまくっちゃった私たちですが、この日のふれあい犬の中に、とても気になる子がいました。



CIMG6766_R3.jpg
オムニちゃん。



オムニちゃんという名はあるものの、年齢が年齢なので、みんなから「おばあちゃ~ん!」と呼ばれていました。

真っ黒な身体に、味のある白髪。

ピー玉のようにきれいなおめめが、くるりと光ります。

母ちゃんの実家にいたクルタンを彷彿とさせるその姿に目を奪われたわけですが、気になった理由は、ほかにもありました。

それは、フィラリア症だったということ。

センターに来る犬の場合、フィラリアに罹っている子は、めずらしくありません。

おばあちゃんは、重度だったそうです。

それをお聞きして、聞きたいことリストに入れてあった質問を思い出した母ちゃん、その場で先生にたずねました。

「フィラリア治療は、どういった方針になっているのでしょうか?」

日々進行してしまうフィラリアなので、センターでも治療するそうですが、その方法は、一律、注射による駆虫だそうです。

以前、こちらの記事にも書きましたが、注射による駆虫は、成虫を殺すことができるという大きなメリットがあるものの、かなりの危険を伴います。

ですが、センターの仕事は、すべて税金で行われますので、お金がかけられません。

そのため、一律、注射で駆虫する方法をとっているそうです。



で、おばあちゃんは、年齢的にも相当な危険を背負って、治療に臨みました。

そして・・・

見事、駆虫に成功し、元気に復活してくれたのです!!

やったぁ~!!

おばあちゃん、よくがんばったね~♪

元気になって、よかったね!(^^)!



CIMG6769_R3.jpg
「そんなことより、撫でとくれよぉ~!」



オムニちゃんは、その後すぐに希望者が現れ、今は幸せな生活を送っているそうです



ふれあい犬たちとひとしきり遊び、隣へ移動すると、



CIMG6771_R3.jpg
猫さんのお部屋がありました。



この猫さんたちも、ふれあい猫で、やはり、人慣れしている子がこの役を担当しているそうです。

私たちが見ていると、さっそく近所の子どもたちがやって来て、撫でておりました。



写真は撮っておりませんが、少しだけ、バックヤードの部分も見せていただきました。

フードを管理する部屋や、食器などの洗い場、そしてシャンプートリミングの部屋などがありました。

食器も常にピカピカ。

きれいに洗って、消毒ばっちりです。

フードも、種類ごとに徹底管理されております。

「フードの寄付は受け付けていますか?」とたずねたところ、このセンターでは一切受け付けていない、とのことでした。

犬の体調管理に合わせてフードの種類を決めていることが、理由のひとつ。

また、値段の高い良いフードなどをいただいてそれをあげてしまうと、譲渡されたあとに里親様のところで困ってしまうことがあるようです。

迎えられたお家で、必ずしも高級フードが食べられるわけじゃありませんから・・・と苦笑いの先生でした。



トリミングルームでは、職員の方が、ちょうど犬を乾かしていました。

みなさん、朝晩犬たちの散歩も行き、掃除に消毒、ごはんの管理など、本当に忙しく働いてらっしゃいます。

犬たちの世話は、業務のほんの一部で、ほかに山ほど仕事がありますから、本当に大変だと思います。

中には、しつけが得意な職員の方がいて、その方にしつけられたことにより、譲渡できる状態になった子が何匹もいるそうで、みなさんのがんばりが、動物たちの命をつないでいるのだと感じました。



施設の見学は、ここで終了です。

犬猫を収容している場所や、負傷動物、咬傷犬の管理の部屋、また処置診察室&手術室、その他検査室、そして処分室など、いろいろな部屋がありますが、そこは、一般の人は入れません。

外からの病原菌を持ち込まない、また、中にある病原菌を外に出さない。

それを、徹底して行っているそうです。



さて、ひと通り見学が終わり、ここからは、先生とのお話に入ります。

長くなりますので、この続きは、次回に。




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「あたしゃ、昔の記憶はしまい込んだよ。 胸の奥の、うーんと向こうのほうにね!」




CIMG4300_R4.jpg
「みなさん、仲間たちのこと、知ってください。」


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