今日も明日も、マリリン日和

センター負傷棟から救出された雑種犬、マリリン。車いすを軽快に乗りこなすマリリンと、夫と、私。家族の日々の記録です。

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伊豆の旅5 ~キャロラインちゃんに導かれ♪の巻~

みなさま、こんにちは~!

今回で、伊豆の旅レポは、最終章となります。

ご一緒にお付き合いいただけたら、うれしいです♪



ぐらんぱるぽーとでの保護犬さんとの出会いで、ホクホクとうれしいマリリン家。

マリリンの体力を考え、2泊目のこの日は、早めにお宿へ向かいました。

予約したのは、こちら。



アップルシードさんです!



緑の中に佇む、かわいらしいお宿

お庭には、ドッグランもありました♪

お部屋に入ると、マリリンは早速、



CIMG0877_R4.jpg
匂いチェック~!

・・・ってアンタ、何なのさ、ちんまりしちゃって

一日動いて、ちょっぴり疲れちゃったかな?

疲れると、こんな風に後ろ足を投げ出すようになります。



CIMG0878_R4.jpg
「はぁ~、どっこいしょっと。」

ここが一番気に入ったようです



実は、このお宿で、温かな出会いが、マリリンを待ち受けておりました。

今日は、そのことを中心に、書いていきたいと思います。



3時過ぎに私たちがお宿の駐車場に車を停めると、その音を聞いて、わざわざオーナーご夫妻がお迎えに出て来てくださいました。

こうした細やかなお心遣いが随所にある、素敵なお宿です

マリリンを抱えながら車を降り、その場で、少し説明をしました。

予約時には、約5キロの雑種犬が1匹、といった情報しかお伝えしていなかったため、改めて、下半身不随である旨、お話したのです。

「腰から下の感覚がないもので、排泄は垂れ流しではありますが、オムツを使ってお部屋は汚しませんので・・・。」と言うと、

「いや、そんなことはまったく構いません。」とおっしゃってくださいました。

けれど、そうおっしゃったまま、ご夫妻が口をポカーンと開け、立ち尽くしています。

とっさに、排泄の面以外で下半身不随の子を受け入れる際に困ることがあったかな? 宿泊の不都合があったら、どうしよう と慌てる私たち。

すると、意外な言葉が、オーナーさんの口からこぼれました。



「下半身不随って、キャロラインと同じじゃないか。。。」



え?

キャロライン?

今度は、私たちがポカーンとする番です。

「いや、数年前に旅立った子でね、キャロラインという名のシェルティがいるんですが、その子も、下半身不随だったんですよ。」

驚いて、父ちゃんと顔を見合わせていると、さらに一言。



「実は、今日は、キャロラインの誕生日なんです。」



息をのむような驚きが、足もとから全身を駆けめぐります。

人間4人は放心状態となり、マリリン1匹が、母ちゃんの腕の中で、無邪気に風の匂いを嗅いでいました。



お宿のロビーに飾ってある、こちらのお写真。



CIMG0907_R4.jpg
右側のシェルティさんが、キャロラインちゃんです。



お写真のかわいい笑顔を見つめながら、いろいろなお話をお聞きしました。

下半身不随になってからは、遠方の大学病院やリハビリの先生のところなど、考えられる治療法をすべて行い、しかし、歩けるようになることは、なかったそうです。

やはり、車いすも購入されたとか。

あらゆる治療に挑戦し、手を尽くす中で辿り着いたのは、キャロラインちゃんの笑顔。

歩けるようになることに全力をそそいでいたオーナーご夫妻の隣で、楽しそうに笑う、彼女の姿。

あぁ、この子は、すべてを受け入れている。

そう思ったときから、何よりも、残された犬生を、キャロラインちゃんが思いきり楽しく生きてくれることを大事にするようになった、とおっしゃっておりました。

これまで、マリリンとの生活の中で、私たちが抱いてきた思いと、同じです。



犬は、人間が思うより、はるかに強く、たくましい。

自分に与えられた身体と、与えられた環境の中で、精いっぱい生きようとします。

現状を悲観することなく、すべてを受け入れ、生きることを楽しもうとします。

障害があるからかわいそう、などという言葉は、至極、的外れ。

生きていることが大事だと、本犬たちは、大きな笑顔を見せてくれます。



オーナーご夫妻は、キャロラインちゃんから、抱えきれないくらいたくさんのことを教えてもらったそうです。

私たちも、マリリンから、日々学んでいます。

今回、この不思議で運命的な巡りあわせは、キャロラインちゃんからのプレゼントだったのかな。

お誕生日に、マリリンを呼び寄せてくれたのだと、そう思えてなりません。





また、もうひとつ、偶然がありました。

こちらのかわいい子♪



CIMG0931_R4.jpg
シェルティのマリーちゃん。



今は、こんなに愛らしい姿を見せてくれていますが、この子も、保護犬です。

ボランティアさんがレスキューに入り、保護されました。

ペットショップの売れ残りとのことですが、劣悪な環境だったのか、その状態はかなりひどかったようです。

お話をお聞きしていると、ケージに閉じ込めたまま繁殖のためだけに生かしている悪徳ブリーダーを思わせます。



生まれたときからずっと、ケージの中で暮らしていたマリーちゃん。

もちろん、散歩など行ったこともありません。

預かりボランティアさんから初めて人間の愛情を受け、その後、オーナーご夫妻の家族となりました。

生活を始めた当初は、それはもう大変な状況だったとか。

ぼろぼろの身体は、きれいにしてあげれば良くなりますが、精神面は、そうはいきません。

たくさんのトラウマを抱え、どうしても人間がこわい。

クレートの中でないと、暮らせない。

ほかの犬との関わり方も、わからない。

外の空気を吸ったことがないので、とにかく、外の空気に触れることさえ、こわい。

ケージ生活だった影響で、肉球はぶよぶよ。

また、歩き方すら、分からない。

まず、歩く練習を重ね、それから、少しずつ外の空気に慣れ、長い時間をかけて、おさんぽができるようになりました

そして、今では、なんと、お宿併設のドッグランで駆けまわっているそうです!!

家族以外の人間はまだ少しこわいようですが、立派に看板犬として、ご挨拶してくれました♪

マリーちゃんは、先天性の心臓病を持っています。

その病気も、すべて丸ごと、オーナーご夫妻が受け入れ、通院を続けております。

良かったね、マリーちゃん。

運命の家族に、めぐり会えたね



ところで、このマリーちゃん。

なんと、当初は、「マリリン」という名前にする予定だったとか

それが、預かりボランティアさんのところで呼ばれていた「マリー」という名前を本犬が認識し、すっかりマリーとして生きているようなので、そのまま、マリーになったそうです。

我が家のマリリンも、名付けの経緯は同じです。

当時は、家族になったらどんな名前にしようかと、ワクワク考えておりました。

でも、シェルターでスタッフさんたちに「マリリン」と呼ばれてかわいがられ、すっかり本犬が「あたしマリリンです」と思っているようなので、そのまま「マリリン」となりました。



シェルティのキャロラインちゃんとマリーちゃんに、不思議なご縁を感じ、驚きっぱなしの父ちゃん母ちゃん。

アップルシードさんは、場所が希望通りだったこと、お食事がとてもおいしそうであること、また和室があることと、私たちが泊まる日に、ギリギリわずか空室があったことで、予約に至ったお宿です。

こちらの都合で見つけたつもりでしたが、もしかしたら、すべて、お空のキャロラインちゃんが導いてくれたのかもしれませんね



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「どーもどーも、キャロラインちゃん。 なんだかごちそうを出してくれるとこを紹介してもらったみたいで、悪いねぇ。 ありがたく食べとくよ。」


お宿に導かれた感動もどこへやら。

マリリンにとっちゃあ、うまうまの場所に来れてラッキー!的な感じのようです



オーナーさんの愛情こもった夕食は、とても美味しかったです。



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食堂のテーブルには、こんな風にマリリンの名前が♪

マリリンの身体を気遣い、バギーを用意してくださいました。



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「あたしゃ、なんでも食べますよ。 早いとこ持って来てください。」


張り切るマリリンをよそに、どんどん人間のお料理が並べられます。



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「何これ~! 前菜ってやつ? あたしのは!?」



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「あ! 父ちゃん、そんな美味しそうなものを! 許さん!」


ピーチクパーチク騒ぎ始めたところで、予約しておいたマリリンのごはんがやってきました



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カルビクッパです


あっという間の、瞬食。



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「うまいっ!!!」


大満足してくれました


その日の夜は、


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母ちゃんの布団を独占して、よくお休みになられました


翌日の朝食では、


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宿泊のワンちゃんたちひとりひとりに、かわいい写真シールのプレゼントが


父ちゃん母ちゃんが大喜びするそばで、マリリンは、


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ありゃま、困り顔。


ご挨拶に来てくれた看板犬さんとの交流で食堂内が盛り上がっていたので、その空気にちょっぴりビビっちゃったみたい

大丈夫と判断した後、


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ヨチヨチとテーブルの下から出てきました



アップルシードさんは、現在10匹のワンちゃんが暮らしております。

中には、保護犬も。

先ほどご紹介しましたマリーちゃんもそうですし、もうひとり、かわいいお顔を見せてくれた子がいました。

お写真を撮り忘れたのが悔やまれますが、とても愛らしい女の子、コーギーのななこちゃんです。



近くのコンビニで保護された、ななこちゃん。

警察等に届けを出し、飼い主を捜しましたが、名乗り出る人はいませんでした。

保護したときの状況から考え、オーナーご夫妻は、予感していたようです。

コンビニまで車で連れてこられ、そのまま置き去りにされたのではないか、と。

そして、ななこちゃんは、アップルシードさんの家族となったのです。

保護当初は、ガリガリに痩せ、爪も伸び、強烈な匂いを放っていたとか。

歯の状態も悪く、当時の推定年齢は、8歳。

なんだか、マリリンと重なります。

マリリンも、家族になった当初、歯がとてもひどい状態で、それがひとつの要因となり、推定5~8歳との診断を受けました。
(その後、病院で歯をすべてきれいにしていただきました。)



また、もうひとつ、マリリンと悲しい共通点があります。

それは、フィラリア陽性だということ。

そんなところ、似なくてもいいのにね。

保護犬は、ただでさえ、一度大きな絶望を味わっています。

それなのに、さらにフィラリアの苦しみまで背負う子が多いのは、本当にやりきれません。

ななこちゃんは治療をがんばっていますので、きっと近い将来、虫に勝ってくれると信じています。

オーナーご夫妻やスタッフさんからたくさんの愛情を受け、美味しいものをいっぱい食べられるようになった、ななこちゃん。

今では、どこから見ても、幸せ犬生満喫!のコーギーになりました





それにしても・・・

置き去りにした飼い主の精神って、一体どうなっているのでしょう。

犬好きが多く訪れる伊豆の町なら、誰かに保護され、命をつなぐだろう、とでも?

なんですか、保健所に連れて行くより、よほど罪のないことをしているつもりですか。

少しはやさしいことをしたなんて思っているわけじゃないですよね。

ななこちゃんは、どこまでも、飼い主を信じていたでしょう。

ほんのわずかでも、かわいがられた日のことを、思い出しながら。

今さら野生で生きられるはずがありません。

ぼろぼろの身体を引きずり、どんな思いで生きのびていたと思いますか。

夜の闇の中、何を思い、弱った身を縮こまらせていたか、想像できますか。



もちろん、保健所に持ち込むのも、山奥に捨てるのも、決して許されません。

けれど、場所を選んだからと言って、罪が軽くなるわけではないのです。

犬好きが集まる場所に捨てるとか、旅先や、高速道路のSAに置き去りにするとか、ドッグランや動物病院、はたまた動物愛護団体のシェルター近くにつないでいくとか、そんな話がよくありますが、それは、やさしさではありません。

自分で決定し、迎えた命。

その責任は、最後まで、自分にしかありません。




家庭の事情で、どうしても飼えなくなった。

犬どころではない状況になり、やむを得ず、捨てた。

人間には、様々な事情があるでしょう。

けれど、責任を放棄することは、許されることではありません。

捨てることに、どんな理由があっても。

あらゆる手を尽くしても飼い続けられないという状況に陥ってしまったのなら、ご自分で里親探しをしなければいけません。

できないことの言い訳は、いくらでもできます。

問題のある犬だから、簡単には里親は見つからない。

年をとっているから、病気を持っているから、簡単には里親は見つからない。

飼い主自身が手一杯の状況にあり、とても里親探しにまで手がまわらない。

何とでも理由はつけられるでしょう。

でも、おそらく人間の子どもなら、必死でその子が生きられる道を探すはず。

犬も人間も、同じ命です。

その子の瞳を見つめてあげてください。

最後の最後まで、飼い主を信じています。





旅のお話に戻りますね。





いよいよチェックアウトの時間になり、アップルシードさんとお別れです。

マリリンも寂しいようで、出発する際、ピューピュー鳴いておりました。



走り始めると、


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この景色!


最高のお天気で、とても気持ちが良かったです。



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マリリンも、風の匂いを嗅ぎながら、ドライブを楽しんでおりました♪



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伊豆の旅、マリリンは初めての2泊旅行となりましたが、具合が悪くなることもなく、無事に終えることができました。

いろいろな人や犬との出会いに、うれしい気持ちでいっぱいです。

マリリンと一緒でなければ、これほど心が満たされる旅はできないだろうな、と思います。



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「もう、旅は終わり? ちょっぴり、寂しいね。」


名残惜しそうなマリリンを乗せ、車は埼玉へと向かいます。

渋滞を避けるため、この日は、チェックアウト後どこかに寄ることはせず、まっすぐ埼玉を目指しました。

お家が近くなると、マリリンも分かったようで、



CIMG0971_R4.jpg
このお顔

やっぱり、いつもの町は、ホッとするのかな♪



家に着き、旅行バッグの整理をしていると、



CIMG0975_R4.jpg
こんなんがいました。


もう絶対に起こしてくれるな、と言わんばかりです。

何時間もぐっすり眠り続けた、マリリンなのでした。



CIMG0978_R4.jpg
背中、茶色っ!(笑)



長い長い旅レポを読んでくださった方、本当にありがとうございました

次回から、通常モードに戻ります

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