今日も明日も、マリリン日和

センター負傷棟から救出された雑種犬、マリリン。車いすを軽快に乗りこなすマリリンと、夫と、私。家族の日々の記録です。

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知るということ ~2014年へ思いをつなぐ~

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「どーもみなさん、こんにちは。」



マリ坊ったら、ライカちゃんから、素敵なベストをいただいちゃいました~!

ライカちゃんにはサイズが小さくて、もしマリリンの身体に合うなら・・・って持って来てくださったのですが、これがもう、見事なまでのぴったんこ♪

マリ坊は、骨と皮の下半身に比べて、身体の重みを一手に引き受けている両腕や肩、胸においては、その筋肉がマッチョ過ぎてえらいことになっているので、ボタンが閉まらないかも、と話していたのですが、問題なしでした。



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かわいいし、かっちょいいでしょ

母ちゃんの好みまっしぐらな感じです



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2013年冬・埼玉コレクション。



マリリンは、暑さもしんどいけど寒さはもっとだめで、これから4月頃まで、心配なことが盛りだくさん。

このあったかベストを着て、元気にがんばりたいと思います



で、このベストをいただいた日、ライカ母さんと、こんな話が出ました。

年末年始の休みを前にして、捨てられる動物たちが増えているみたい・・・って。

安易に購入し、あげく、家族旅行に行くから、と動物を捨てる。

そして、欲しくなれば、また購入。

もう、うんざりだ。



年内最後の記事は、今年一年の思いを、つれづれと。







以前、こちらの記事で生体販売について触れました。

その後、多くの方々からご意見、ご感想を頂戴しました。



自分は、そういった現実は何も知らなかった。

生体販売について、もっと知りたい。

そうおっしゃってくださる方もいらっしゃり、本当にありがたく存じます。



悪徳ブリーダーにより劣悪な環境で繁殖され(いわゆる、パピーミル)、オークションなどで卸されるという流れは、日本における最悪なペット流通システムで、現在もたくさんの犬たちが苦しんでいます。

日の光を浴びることも、外の空気を吸うことも許されず、糞尿まみれのケージの中で、愛される喜びなどひとつも知ることなく、何度も子どもを産まされる。

交配、出産に至っては、一部では、まさに鬼畜の所業とも言うべき残酷な行為がなされています。

通常の出産年齢を超えても出産を繰り返し、しまいには歯も顎も溶け、とうとう本当に子どもを産めなくなったそのときは、ゴミのように捨てられて。

愛護団体さんには、ボロボロになった繁殖犬が、たくさん保護されています。

彼らの瞳には、何も映っておりません。



このように乱繁殖されたのち、オークションなどを通じてショップに卸された犬たちは、ガラスケースに入れられ、新しい家族を待ちます。

まだまだおかあさんやきょうだいとの生活から学ばなければならない時期に、人間によってすべてを引き離され、ひとりぼっちで出会いを待つのです。



ショップは、仔犬のうちにとにかく売り切るよう、全力を注ぎます。

なかなか売れない場合は、セールを打ち出したり、即売会を開いたり、移動販売で在庫処分をしたり。

それでも、どうしても売れ残ってしまったら、良心的なところだと里親を探すなどし、命をつなごうとしてくれるようですが、繁殖業者に戻され、または売られ、繁殖犬として生涯を終えることも少なくありません。

保健所へ持ち込むことは、あまりないようです。

良いように考えれば、処分なんてできない、というお店の思いが見えなくもないですが、ペットショップからの引取りを保健所が拒む場合が多いという側面、また、最後まで少しでもお金につながる方法をとりたい、というお店の本音もあるように思います。



パピーミルのような悪徳ブリーダーは、人間の域をこえた価値観で生きています。

きちんとしたブリーダーさんなら考えられないような無理な繁殖をし、また近親交配を繰り返すため、遺伝性疾患や障害を持つ個体が多く生まれます。

見た目で分からなければ平気で卸されるので、犬を迎える覚悟を持たずショップで衝動買いをした人などが、後から病気に気が付き、保健所で処分、という例も多く存在しております。

近年、不況によって倒産する業者も増えていますが、抱えている繁殖犬たちを放棄してくれれば、まだいいほう。

愛護団体さんによりレスキューされ、ようやく地獄の繁殖から解放されることができますから。

捨てられて初めて、命として大事にされる環境に身を置くことができるという、皮肉な話です。

放棄すらしてくれない最悪な場合は、倒産の瞬間まで、金にしがみつきます。

すでに年を重ねたぼろぼろの繁殖犬をも、知り合いの業者に売り渡すなどという鬼のような人間もいます。

新たな業者に売り渡された子は、身体の限界が来るまで、再び出産させられるのです。



こうして生まれ、ショップに卸され、ガラスケースに入れられた仔犬が、自分を迎えてくれる家族に出会えたら、その先はようやく幸せが待っているのでしょうか。

運が良ければ、最高に幸せな犬生を歩むことができるでしょう。

しかし、“人間の事情”で捨てられる犬もたくさんいます。



こういった流通の問題は、一部のみなさまの間では非常によく知られていることですが、今や子どもの数を犬の飼育頭数が超える時代ですから、犬飼い全体で見てどうかと言うと、まだまだご存知ない方のほうが多いように思います。



「保護犬」という名称は、ある程度広まってきました。

けれど、その内容については、お出かけやお散歩の際、実際にお話をしてみると、様々なとらえ方をされてらっしゃることが分かります。

保護犬という存在は知っているけれど、それは野良犬だと思っていた、という方。

飼い主により捨てられた犬のことを保護犬と認識し、まさか繁殖犬の放棄による保護犬なんて問題があるとは知らなかった、という方。

みなさん、本当にさまざまです。



マリリンを通じて出会った方に、そういったお話をすると、大変驚いて、もっと知りたい、とおっしゃってくださる方も少なくありません。

楽しいおしゃべりの時間なのに、あえて保護犬の話などしなくてもいいじゃないか、と思う方もいらっしゃると思いますが、私たちは、機会があれば積極的にお話させていただいております。

なんとか不快に思われないように、でも事実を知っていただけるように、頭をフル回転させ、言葉を尽くします。

先方の雰囲気に合わせ、明るい話を交えつつであるとか、深刻にであるとか、さまざまな事例を加えながらストレートにであるとか、キーワードのみお伝えするであるとか、いろいろです。

特に、ペットショップから購入したという方々からはイヤな顔をされることもあるし、いい人ぶって何なの?という空気になってしまうことも、たくさんあります。

最初の頃は、不快感を示されるたびにメソメソと後悔の気持ちがわいてしまいましたが、最近は、言葉を選んで慎重にお話した結果、それでも嫌われてしまうなら仕方がない、と思っております。

結果的にどのような反応になろうとも、知られないよりは、ずっといいと思うのです。



マリリンは排泄や精神面で長い留守番が難しく、また私の身体のこともあり、私たちは、現場で働くような保護活動はできておりません。

この状況で、せめてもの役割として私たちにできるのは、多くの方に知っていただくこと。

過酷な環境に置かれている犬たちの現実。

また、保護犬との生活が豊かで素晴らしい時間であること。

成犬で迎える子でも、こんなに深く理解し合えるのだということ。

ブログなどで発信し、外出先でお話し、そうやって地道にひとりひとりの方に知っていただく。

それが唯一、できることだと思っております。



愛護センターの記事にも書きましたが、何事も、まずは知ることから始まると思うのです。

すべてを知った上で、自分の考えをめぐらせ、今後の歩みを決める。

知ることで初めて、世の中が動き、動物たちの未来につながります。



知る方法は、様々にございます。

愛護団体さんを始め、個人のボランティアさんのホームページやブログでも知ることができますし、書籍もたくさん出版されております。

ずっと前にもご紹介したことがある本ですが、もう一度載せておきたいと思います。



犬を殺すのは誰か ペット流通の闇犬を殺すのは誰か ペット流通の闇
(2010/09/17)
太田 匡彦

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(文庫版は、こちら)

犬を殺すのは誰か ペット流通の闇 (朝日文庫)犬を殺すのは誰か ペット流通の闇 (朝日文庫)
(2013/07/05)
太田匡彦

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これがすべてではありませんが、犬たちがどういった流通経路をたどっているのか、その概要を知るためには、ひとつの助けとなってくれる本だと思います。





生体販売について、以前ある方から、こんなお言葉をいただきました。



「売る側を教育したり、売る側の良心に期待したりするのは、限界があるように思う。

とんでもなく悪い人間たちが世の中にはたくさんいて、そういう人たちが動物の商売に手を出しているのだから。

もちろん法で縛れればいいけど、それだけに頼るのでは、現実は変わらない。

やはり、我々消費者が動物のために賢くならなければ。

そうすれば、悪い業者は淘汰されていくのではないか。」



その通りだと思います。

売る側の問題は、とても重要で、深刻です。

ただ、それに加えて、買う側の責任も大きいのではないかと思っております。

犬がどのような環境で繁殖され、卸されているかを知り、あくどいことをやっている業者を見極め、また安易な気持ちで購入する人がいなくなれば、自然と儲けを第一にした業者は、淘汰されていきます。

淘汰されていく段階では、一時的に放棄される犬が増えるという問題もありますので、全国の愛護団体さんのご負担が増えることも予想できます。

しかし、いつかは。

いつかはその時を迎えなければ、何も変わりません。





誰でも、お金さえ払えば、無条件で簡単に犬を購入できる時代です。

唯一の条件となるお金さえも、もはや条件ではないかもしれません。

分割ローンなんて組めてしまうショップもありますから。

個人的には、生体の展示販売はなくなってほしい、と切に願います。

ペットショップは、グッズを売るだけのお店となってもらいたい。

犬を大事にしながら、丁寧なお仕事をなさるブリーダーさんのみが残っていくことが望ましいと思っております。

ただ、真のブリーダー、いわゆるシリアスブリーダーを見極めることについて、ここにもまた、重大な難しさがどっしりと横たわっているわけですが。

2桁、3桁を繁殖させているようなパピーミルは、ある意味とても分かりやすい。

厄介なのは、シリアスブリーダーっぽい振る舞いをするブリーダーなのだそうです。

日本には、この一見シリアスブリーダーだけど実際はそうじゃないブリーダーが、けっこうな割合でおられるようで。

真のブリーダーの見極め方については、勉強不足で私は書くことができませんが、ネット上でまとめてらっしゃる方もたくさんおられますので、調べてみてくださいませ。





業者を完璧に縛る形の法改正を待っていたら、状況の改善は何年、何十年先になるか分かりません。

仮に、徹底した厳しい法律で業者を縛ることができたとしても、買う側の意識が変わらなければ、必ずまた状況は繰り返されるでしょう。

ペットショップで気軽に購入したい、という需要がある限り、悪い人たちは如何様にも、法の抜け穴を考えます。

やはり、法改正に取り組みつつ、さらに、ひとりひとりの意識をも高めることが、近い将来この願いを結実させるものではないかと思います。

愛されている子たちと苦しんでいる子たち、命に何ら違いはありません。

2014年、例えほんのわずかでも、動物たちの状況に変化が起こりますように。




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「あたしゃ、行く先々で保護犬を宣伝していくよ! でも、あたしへの苦情は受け付けません!」


| 保護犬のこと | 08:47 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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