今日も明日も、マリリン日和

センター負傷棟から救出された雑種犬、マリリン。車いすを軽快に乗りこなすマリリンと、夫と、私。家族の日々の記録です。

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お父さんは心配症

『お父さんは心配症』という漫画がありました。

20年以上も前の作品でしたでしょうか。

妻に先立たれた中年男性が、大事に育ててきた娘を思うあまり、娘とボーイフレンドの恋路を徹底的に妨害しまくる、というお話。

この妨害というのが、とんでもない。

正気の沙汰とは思えないやり方で、とにかくもうハチャメチャ。

病的なまでの心配性だから、おそらく「性」じゃなくて「症」なんじゃないかと思います。

私がこの漫画を知ったのは、小学生の頃。

当時大好きだった漫画『ちびまる子ちゃん』の中で、コラボ企画として『お父さんは心配症』のお父さんがゲスト登場したことがきっかけだったと記憶しています。

もはや犯罪のオンパレードであるお父さんの狂態に、「何なんだ、これは!」と衝撃を受け、以来、少しずつコミックスを集めるようになりました。



初めはお父さんだけが異常だったけれど、ほかの登場人物もだんだんキャラが濃くなり、最終的には、さわやか好青年だったボーイフレンドまで、お父さんの世界に引きずり込まれます。

そして、彼女に危険が迫ると、これまで反目し合っていたお父さんといきなりタッグを組んで、彼女を守ろうと暴走を始めるんですよね。

天才的なまでの馬鹿さ加減。

その世界に当時の私は見事にはまってしまい、次から次へと容赦なく襲ってくる笑いに、息を吸うのが間に合わなかったほど。

病気でふさぎがちだった気持ちを、ひょいと救ってくれた漫画でありました。



とても少女漫画とは思えないこの作品が、あの雑誌『りぼん』に掲載されていたのだから驚きです。

小学生ながらに、「こんな破壊的な作品を世に出していいのか?集英社は一体どうしちゃったんだろう。」などと本気でその行く末を案じたものであります。

作者の岡田あーみんさんは、今は漫画を描いておられないのかな?

長い年月が過ぎて、今では集めたコミックスの行方もわかりませんが、思い出したら猛烈に読みたくなってきました。

果たして、今の私が読んでも、あの頃の爆笑はよみがえるのでしょうか。




CIMG5298_R4.jpg




で。

だいぶ前置きが長くなりましたが、ま、「うちのお父さんも心配症」という話ですよ。



最近こそ、病院に行くか様子を見るかの判断を冷静に自分たちでできるようになりましたが、マリリンが家族になってから1年くらいは、まあひどいものでした。

ちょっとしたことを発見しては、異常事態!異常事態!と青ざめて。

父ちゃんは、マリリンを撫でたり一緒に遊んだりしながら、彼女に関する問題を、びっくりするくらい頻繁に見つけるのです。

問題と言っても、父ちゃんの中で引っかかったこと、というだけなんですけどね。

あれは大丈夫か。これはおかしいんじゃないか。

しまいには、いつもより長い時間寝ているだけで、一体どうしちゃったんだろう・・・とソワソワ。

眉間にしわを寄せてじっくり観察し、膨大にあふれる犬の本を手当たり次第に引っ張り出して、あーでもない、こーでもない、と一人で会議をしています。

あのひどい犬嫌いだった彼がそんな風に変貌してしまうとは、あきれた衝撃でした。

そして、本で回答が得られないとなると、すぐにでも病院へ。

先生に、あれやこれやと聞くわけです。

かかりつけの先生は、マリリンも慕っている女性の先生で、何でも優しく教えてくださいます。

しかし、その頻度がハンパないことと、ひとつひとつの質問のくだらなさからでありましょう、当時、どうやら私たちはヤバイ夫婦だと思われていたようです。

先生は、診察室のドアの中央にくり抜かれた小窓からチラッと待合室を覗き、私たち夫婦を発見すると、明らかに笑いをこらえておりました。



そんな風に、マリリンという存在にまだ慣れず、あたふたと暮らしていた、ある日のこと。

口の奥のほうにピンク色のできものがある!!と病院に駆け込みました。

「どれどれ・・・」

口の中を覗き込む先生。

ゴクッと唾を飲みこむ私たち。



・・・・・・。



「あ、模様です。」

「・・・は!?」

「あの・・・口の中の模様みたいなものですよ。」



うつむいて視線をそらし、緩んでくる口もとを必死に抑えながら、小さな声でそうおっしゃいました。

私たちは、あまりの恥ずかしさに、「あ、やっぱりね。」と涼しい顔でつぶやくと、「えへへ。じゃ、また~!」と一目散に待合室へ駆け戻ります。

帰りの車内では、いま病院に行って来た事実などなかったかのように、違う話題で取り繕い、ぎこちなく会話を交わし合った父ちゃん母ちゃんでありました。




CIMG4224_R3.jpg
「父ちゃんね、あたしのことが心配でたまらないんだって。 や~ねぇ。」




ま、そういう母ちゃんも、マリリンが家族になったばかりの頃、「先生!顎の下にシコリができてます!!」と血相を変えて飛び込んで、「あ、ヒゲの毛穴ですよ。」と言われたことがありますがね。







そんな父ちゃんは、今年の節分も、



CIMG5364_R4.jpg

鬼をがんばりました。






CIMG5362_R4.jpg
マリ 「父ちゃん、どしたの? なんかつらいことでもあったの?」



| マリリンの暮らし | 08:53 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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