今日も明日も、マリリン日和

センター負傷棟から救出された雑種犬、マリリン。車いすを軽快に乗りこなすマリリンと、夫と、私。家族の日々の記録です。

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神社の犬

初詣に行く神社は、境内に犬が入れないため、毎年マリリンに留守番をさせている。

この留守番が、私たちの中で、精神的になかなかの負担だった。

遠方からも参拝客のある、大変混雑する神社であるため、順番待ちなどで時間がかかると、どうしてもマリリンのことが気にかかる。

正直なところ、順番がまわってきた時点では、お参りよりも何よりも、マリリンに会いたい、早く帰りたい、とにかく今すぐ帰らせてくれ、という思いで頭を占められてしまうのだ。

そのようなぞんざいなお参りをするくらいなら、いっそのこと違う神社に変更して、マリリンも連れて行ったほうがいいじゃないか、ということになった。

で、今年の初詣は、犬も入れる神社を探し、訪れた。

外の道路まで延々と伸びる長い列に並び、ようやく境内に入ると。





CIMG5160_R4.jpg

神社の犬が寝ていた。



この日は元旦とあって、ものすごい混雑。

警備員さんの指示に従い、みな列に並んで自分の番を待つ。

長い時間をかけてようやく参拝を終えた人のほとんどが、お守りなどの売り場へ、順繰り歩みを進める。

売り場のすぐ横に犬がいるため、目的のものを買い終えた犬好きが、初詣を無事に済ませた解放感も手伝ってのことか、次から次から撫でまくる。

素性の分からぬ人間たちに、好き放題に手を伸ばされ、彼らの連れた犬たちからは、キャンキャンと吠えたてられて。

その明らかにうんざりした様子に、少し笑ってしまった。

私たちも厄介な参拝客の一員であり、触れはしないものの、挨拶せずにはいられない。

マリリンは、神社の犬(略して神)に同情し、ため息まじりに声をかけているようだった。



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マリ 「アンタ、これじゃ大変だね。疲れが全身に出ちゃってるよ。」

神 「まあね。もう、うんざりです。これから1週間は地獄だと思ってます。」



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マリ 「神なのに?」

神 「神だって何だって、地獄だなって思うときくらいありますよ。」



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マリ 「あたしもアンタをうんざりさせる、元旦に押し寄せた一匹でごめんよ。」

神 「犬はまだいいんです。そこにいるだけだから。人間なんか見てごらんなさいよ。あれやこれやのお願いばっか押しつけて。お願いって言うかね、もはやお願いを通り越して、ぜってー叶えろよ!みたいな脅迫じみてるやつとか、おまえそれただの欲だろってやつとか、いろいろでね。毎年この時期になると考えちゃうんですよ、神って何なんだろうなんて、アイデンティティ的なこと。やっぱね、神も寝なきゃだめ。大晦日から不眠不休だからね、マイナス思考が染みついちゃって、鬱々とするばかりなんですよ。」



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マリ 「あのね、そんなときに悪いんだけど。」

神 「ヤな予感。」



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マリ「今年も美味しいものいっぱい食べられるようにね、ひとつお願いしたいわけ。」

神 「・・・・・・。」



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一瞬にして心のシャッターをピシャリと閉めた神、いや神社の犬に、軽い不安を覚えるマリリンであった。



1月も終わりを告げ、今頃はあの犬も思う存分、身体をのばしているだろうか。







さて、我が家のマリリンは、お察しの通り、火曜日からの寒波の影響をダイレクトに受けている。

期待を裏切らない犬だ。

再び下痢の気配がもたげてきたところへ、どうやら今度は、腸内で出血を起こしているらしい。

それは、ようやく下痢が止み、しばらくぶりに訪れた安堵に満たされていた私たちを、いりいりと指先で弄ぶが如く、目の前に、新しい不安を連れて来た。

あらゆる暗鬱な予感は、ひとまず、胸の外に置いておこう。

私たちは、黙して受け入れ、静かに闘いの準備をするまでだ。


| マリリンの暮らし | 10:24 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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