今日も明日も、マリリン日和

センター負傷棟から救出された雑種犬、マリリン。車いすを軽快に乗りこなすマリリンと、夫と、私。家族の日々の記録です。

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花一輪と、おばあちゃん

『おかえり!ユキ』に、たくさんの反響をいただき、本当にありがとうございます。

さまざまなところで生まれるつながりに、ありがたい気持ちでいっぱいです。

8月に静岡で開かれる平和学習会の中で、本書を朗読してくださるとのご連絡も頂戴いたしました。

犬の献納から保護犬へ。

このお話が、少しずつ、全国へ飛び立ち始めているようです。

ようやく送り出すことのできた安心も手伝って、一番ぼんやりしてしまっているのは、私かもしれません



先日、「市民タイムス」さまと、「松本平タウン情報」さまが、『おかえり!ユキ』を取り上げてくださいました。



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市民タイムスさま

戦争絵本シリーズに込められた思い、そして、犬の献納から現代の保護犬へのつながりを、丁寧に書いてくださっております。



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松本平タウン情報さま

少し前に、電話取材があり、それをもとに記者の方が書いてくださいました。

申し訳ないほどたどたどしい私の受け答えの中から、伝えたいことをすくい上げ、記事にしてくださっております。



8月は、戦争について考える機会の増える時期でもあります。

犬の献納のことを、多くの方に知っていただけますよう、願っております。

思いを寄せてくださるすべての方に、心より感謝申し上げます。



そして、最大級の感謝で包みたいのは、やはりこの存在。




「そうだよ! あたしだよ! すべてあたしのおかげだよ! あたしが犬のいろんな問題、広めてんの! ちょっとそこんとこちゃんとしてくんなきゃ、困るんだよ!」



ってな具合に、マリ坊は、元気いっぱいです♪

冬の間の、あのひどい日々は一体何だったんだろう、と首を傾げてしまうほど、元気に過ごしてくれております。

もちろん、犬並みに暑さにはへばっているし、恐怖のカミナリがやって来れば大変な事態に陥るけれど、それでも、この子の神経にとっては、冬よりも夏のほうが、よほど良いようです。



まだ梅雨明け前の写真ですが、久々にお散歩の様子を載せたいと思います。



この日、絶好調だったマリリン。



CIMG6148_R4.jpg

いつもよりたくさん歩き、たくさん嗅ぎます。

鼻から脳へ、良い刺激をビンビン送っていると……。



「あ~! ほら、おとうさん、あの犬だよ! あの犬が来たよ! ほら、犬、犬!」

向こうから、“犬”の連呼が聴こえます。



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「え? 確かに犬ですけどもぉ~」



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「あ~!! おじちゃん、おばちゃん!!」

一瞬にして、この笑顔。



マリリンの視線の先には、大きく手を振る年配のご夫婦が。

仲良く庭の手入れをなさっていたようです。

このご夫婦は、以前も庭から声をかけてくださって。

その際、マリリンの背骨のことや、車いすマリリン号について、お話させていただいておりました。

以来、たまにお会いすると、マリリンのことをかわいがってくださいます。

「がんばってるね~! ほんとにいい子だ!」と毎度ちやほやされ、マリ坊は有頂天。



そしてこの日は、やや妙な展開に。

庭に咲いている立派な花を一輪、おばさんがポキッ!と折り、

「これ持ってって!」

??

「ほら、この子、いい子だから!」

おじさんも、「おぉ!持ってけ、持ってけ。かわいい犬に、花を一輪あげましょう♪」

などと、節をつけて、歌うように言います。

あ、ありがとうございます~!

たいへん恐縮しつつ、ありがたくいただきました。



と、そこへ。

手押し車のおばあちゃんが、ヨロヨロと通りかかりました。

腰は90度に曲がり、手押し車を押すというより、ほとんどもたれかかっています。

「はぁ~、暑い、暑い。やんなっちゃうねぇ」

しわがれた声で、大きなひとり言。

すると、おじさんが、

「あ、ばあさん、ばあさん! なんだ、また病院かい? 暑い中、大変だねぇ」

どうやら、お知り合いの様子。

「あのね、このおばあちゃん、もう96! すごいでしょう?」

おばさんにそう言われ、私も、えぇ!とびっくり。

96歳で、自分で歩いて病院に行くとは、なんて元気なんでしょう。

いや、病院に行くんだから、元気というのもアレだけれど、でもやっぱり、元気。



ひと通りみんなで会話を楽しんだ後、じゃあねと病院に向かおうとしたおばあちゃん。

そこで初めて、マリリンの存在に気づいたようです。

マリリンは、このおばあちゃん、いつちやほやしてくれるんだろう、とばかりに、今か今かと期待の目を寄せていました。

すると。

「あらぁ~! あんた、車せおって、どこ行くの!」

予想もしなかったセリフに、マリ坊、きょとん。

96歳、さすがです。

「いや、せおってるっつーかさ、ほら、車いすだよ、車いす。車いすに乗ってるの!」

おじさん、フォロー。

「人間も犬もさ、アレだよな、どっか悪くなってもよ、工夫して生きんだよな。ほら、ばあさんと同じだよ、ばあさんもこの犬も、がんばって生きてるっつーわけだ」

そんなおじさんの言葉をまるで無視し、おばあちゃんは、マリリンに言います。

「ちょっと見ない間に、おっきくなったねぇ~!」

え……?

「おっきくなった、おっきくなった! びっくりだ! 仔犬んときは、こんなだったもんねぇ」

そう言って、片手でふわりと小さな円を描き、私に笑いかけます。

どうやら、ほかの犬と間違えているようです。

私は、そうですね~ほんとうにおっきくなりました、と言い、おじさんおばさんも、目くばせをしながら、うんうんと頷きました。

私たちの間に、なにか一体感のようなものが生まれ、ただひとりビミョーな顔をしているマリリンをなだめながら、みんなでおばあちゃんを見送りました。



おじさんとおばさんにお礼を言い、私たちも、その場を後にします。

別れ際、もう一度ちやほやしてもらったので、マリリンは再び有頂天。



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「あたし茨城で捨てられたのにさ、仔犬んときとか言われて意味不明だし! でもなんか好き、あのおばあちゃん♪ おじちゃんもおばちゃんも、大好き!」



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お決まりのパターンで動きたがらないマリ坊を引き連れ、おさんぽ再開。



少々困ったのが、花一輪。

着ていた服にはポケットがなく、マリリン号にも茎を差し込めるようなところはありません。

手で持って歩くしかないのですが、これまた、けっこうな大きさのお花で……。

なんだか、散歩途中で、勝手に人の家の花をポッキリやっちゃった感が満載で、ヒジョーに気まずい。

すれ違うみなさん、怪訝な顔で、花→マリ→私、の順にじろじろと眺めまわします。

その視線に、えへら、えへらと、愛想笑いを振りまきつつ、足早に家を目指したのでありました。



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「イシシ! いつもより遅く歩いてやったの!」




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