今日も明日も、マリリン日和

センター負傷棟から救出された雑種犬、マリリン。車いすを軽快に乗りこなすマリリンと、夫と、私。家族の日々の記録です。

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ビバ!伊奈町 その1

絵本『おかえり!ユキ』に、ご興味を持っていただきました方、また、ご予約を賜りました方、本当にありがたく、心より感謝申し上げます。

出版社ホームページからネットでお申込みくださった方には、出版社より確認のメールをお送りしているそうです。

万が一、メールの届いていない方がおられましたら、大変お手数ではございますが、出版社までご連絡くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。



こうした、戦争の絡んだ本や、人間に翻弄される犬たちを描く本は、とかく敬遠されがちであるにも関わらず、お心を寄せてくださる方がいらっしゃることに、深い感謝の念を抱かずにはいられません。

当時のこと、また犬たちを取り巻く現実を、すべての方に知っていただけるようになるには、おそらく、長い年月がかかると思います。

私にどこまでできるか分かりませんが、地道に、伝えてまいります。

知り、学び、そして忘れないことが、きっと動物たちの未来を変えてゆく。

その日が訪れることを、信じたいと思います。





                    





さて、ここからは、マリ坊ちゃんの登場♪

少し前のこと。

とある場所へ、遊びに出かけた。



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「車で、えんやこら来ちゃったよ。 ここはどこ? 公園? なんだか…」



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「いいトコの予感がするぅ~!」



そうだよ~マリリン、いいトコだよ~! 



この日、訪れたのは、伊奈町にある「バラ園」。

咲き誇るバラに囲まれ、犬も一緒にお散歩できるらしい!ってなわけで、はりきって行って来た。



入場券を購入すると、シールを渡され、「よく見える位置に貼ってくださいね~」とのこと。



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父ちゃんの白シャツに、ワッペンの如く貼りつけられて、若干恥ずかしそうなシール。



満開の時期にはまだ少し早かったためか、想像していたより混雑はなく、マリリンも余裕で車いすを乗りまわすことができた。

身体の調子が良いようで、この日はビビリの出番なし。

人々の足音や、はしゃいだ声、響きわたる子どもたちの喚声にも、まるで動じない。

以前の「あたしゃ~ね!」的エバりんぼが、戻ってきてくれた。




「イシシ! バラだって。 食べられるのかねぇ」


獲物を狙うような目は、おやめなさい。



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春の陽光がやさしく降りそそぎ、砂の粒子をきらきらとくすぐって、とってもきれい。

その上を、マリ坊の前足が、さくっさくっとリズミカルに踏みしめる。

冬の間の不調を乗り越え、こうして元気にお出かけすることのできる喜びが、マリ坊の足先からも、車いすの車輪からも、ほとばしってくるようだ。



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青い空へめいっぱいに手を伸ばし、色とりどりのバラが、太陽に向かって咲いていた。



心地良い時間の過ぎゆく中で、バラとマリの写真を撮り、すれ違う人たちと束の間の交流を楽しみ……。

載せたいことはまだまだあるのだけれど、少し体調不良が続いており、また、マリ坊も一昨日からひどい下痢をしているもので、続きは次回ゆっくり書きたいと思います。



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「あたしゃ、自信に満ちあふれちゃったんだよ。 そりゃあもう、あからさまにね!」


| マリリンの暮らし | 09:13 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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オバマ被害





街はすっかりGWですね。

4月から連休に入っておられる方、明日からお休みの方、違う時期にお休みとるよ~という方も、新年度の疲れが、どどどっと出る頃だと思います、どうぞゆっくりと週末をお過ごしくださいませ♪

うちも、父ちゃんが明日からお休みなので、のんびりしたいと思います。





さて、我が家のマリリン。

天候不順の日や気温が下がったときなど、下痢が若干ぶり返すものの、だいぶ元気になった。

父ちゃん母ちゃんの友人宅へお邪魔し、遠慮なく猫さんにガウるという失態を演じたり、少し遠くまでお出かけしてみたり、お友だちと遊んだり、カフェに行ったり、休日は活発に行動している。

が、冬の間の体調不良により顔を出すようになった極端な臆病は、相変わらず回復の兆しがない。

ずっとそばで観察していると、我が家に来たばかりの頃に見せていた、ザ・保護犬!的な行動が多く見られ、やや昔の性格に戻ってしまっているようだ。

3か月半の下痢の日々は、やはり相当つらいものであったのだろう。

本犬の根っこに潜んでいた不安を、一気に呼び覚ましたものと思われる。



彼女のマイブーム恐怖ランキングベスト10のうち、ここ3週にわたってトップの位置を譲らずにいるのは、何と言っても、飛行機だ。

いや、正確に言うと、飛行機の音であるが、さらに分析すると、飛行機をカミナリと勘違いした音、ということらしい。

遠い彼方に轟く飛行機のエンジン音が、マリ坊には、遠い彼方で暴れまわるカミナリに聴こえ、いつこちらへ来るか来るかと、恐怖に慄いているようである。



怯え方や、その度合いは、夏場の雷鳴発生時と、非常によく似ている。

眉毛はだだ下がり、立っていられないほど全身が震え、また胸にそっと手を当ててみると、フィラリアを経験した身体にヤバイでしょってな具合のトンデモナイ速度でもって、心臓が拍動し続けている。

彼女の身体の中で、ただひとつ冷静に、安定した機能を保っているのは、2つの耳だけ。

いい加減少し休みなさいな、と懇願したくなるほどアンテナ鋭く、常にピーンと空に向かって空中を貫いて、四方八方からあらゆる恐怖を取り込んでいる。

飛行機でスイッチが入っている分、ほかの音にもビンカンで、もう何がどう怖いのか、こちらも混乱してしまう。

シャッターを閉め切り、可能な限り外界の音を遮断するも、だめ。

これが日中ひたすら続く。

夕方になり、飛行機の音が落ち着いて来ると、ふらふらになった身体を横たえ、虚ろな目で警戒を継続しつつ、なんとか2時間ほどの眠りに落ちる。

毎日毎日聴こえる音が、毎日毎日なんら自分に攻撃をして来なかった、ということを、そろそろ学習しておくれ。



そして、とうとう、分離不安も復活した。

とは言っても、スーパーだの病院だのには行かなければならないので、以前取り組んでいた対処法を思い出しながら、何とかなだめて出かける。

で、用事が終わり一目散に帰宅すると、「わ~いヽ(´▽`)ノ 」としか言いようのない光景が広がっている。



母ちゃんも体調がアレなことが多いので、完璧な対応は難しい。

ハァハァ肩で息をしながら鳴き叫ぶマリリンに、十分な安心を与えることも、身体のケアを満足にしてやることもできない不甲斐なさが、朦朧とする頭の芯に、鈍い罪悪感を打ちつける。



一連のこの現象は、どうやら、先日のオバマ大統領の来日に起因するようだ。

オバマさんが来るぞ~、という2日くらい前のことだったと思う。

その頃はまだ、飛行機の音は恐怖ランキングの10位にも入っていなかったはずなのだが、この日、散歩中、低く轟いたその音に、突如怯え始めた。

音がするたびヒンヒン鳴きながら、右往左往の猛ダッシュ。

マリリン号も飛び上がり、車輪を揺らして大暴れ。

しっちゃかめっちゃかのパニックに陥っているところへ、トイプードルを連れた女性が向こうからやって来た。

ワンちゃんも女性も初めて会ったのだけれど、このたびのマリの異常事態に、こちらも冷静さを欠いており、見ず知らずのその飼い主さんにすがりつくようにして、思わず訊ねてしまった。



「ちょいとすみません。今、空の音、聴こえますか?」



飼い主さん、きょとん。



「あ、ほら! ほらほらほら! 今! これです! ぶぉぶぉぶぉって言ってますよね?」

「あぁ~、はいはい」

「あれって何でしょう? 飛行機ですかね?」

「う~ん、ちょっと私も分からないけど、オバマさん来日するから、いつもより多く飛んでるかもしれないですね」



それだ!!

オバマ大統領だ!!



母ちゃんは、濡れ衣の可能性は考えないことにして、あっさり確信に至った。

オバマさんの来日に備え、警備か何か分からないけれど、いつも以上に飛行機的なものが飛んでいて、それらが、びびびーーーん!とマリ坊の恐怖レーダーに触れてしまったのではあるまいか。

推測にすぎないのだが、けれども母ちゃんの頭の中ではすっかり、「オバマさんのやつぅ~!」という扱いになっている。

我が家では、これを、オバマ被害と名付けた。

滞在期間を終え、オバマ大統領が日本を去り、飛行機の飛びっぷりも平常に戻ったように思われるものの、マリ坊の、「ヒコウキコワイ。カミナリナッテル」だけが消去されないまま、現在も継続中だ。

アメリカの大統領来日が、よもや一家庭の犬の平穏を脅かすとは、思いもしなかった。



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「ヒコウキコワイ。 ゼンブコワイ。 ヨノナカ、タイヘンデス」

↑ ブルーくんの家で、ブルーくんのクレートをお借りし、ひと安心♪のマリ坊。





ま。


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こんなイキイキとした姿も見せてくれているので、何とかなるさ。

大丈夫。



| マリリンの暮らし | 09:11 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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背中をおかきなさい

4日の朝、マリリンの身体が良い方向に進んでいるという記事を更新し、清々しい喜びに満たされていたところ、その晩、胃腸炎になった。

さすがは、マリの助。

油断も隙もない。

何度か吐いて、毎度おなじみ24時間体制の泣き叫び修行に励んだが、2日ほどで快復した。

その後、眠りに眠って、失った睡眠時間を取り戻し、今は穏やかな日を過ごしている。



マリリンの胃腸炎が治り、ホッとしたと思ったら、今度は私が熱を出すというお粗末ぶり。

マリ坊にも自分にも、いい加減にしろ、とツッコみたい。

でも頭痛ではないので、まるで大丈夫。

ただ、先ほど写真のデータファイルを開いたところ、ウンチの写真一覧が視界を圧倒し、少々げんなりした。

マリリンの調子が悪くなってから、ずっとウンチを写真に収めているので、最近ではマリリンそのものの写真の数をウンチが凌駕し、ファイルを開くとズババババッ!!とそれらが画面いっぱいに羅列されるのだ。

かわいいマリ坊の生きる証し。

ウンチとてかわいいものだが、熱に浮かされる中ではさすがに勘弁してもらいたくなった。



とにもかくにも、本格的な春が来たら、冬の不調の分まで、この子にすこぶる良い体調が訪れますように。

ちょいといい加減お願いしますよ、なんて半ば恨み節で神様に祈るばかりだ。







ところで。

ずいぶん昔の記事で、マリリンは背中がかけないと書いたことがある。

下半身に感覚がなく、後ろ足を自分の意思では動かせないため、犬らしくカッカッカッとかくことができないのだ。

前足でかける部分は、頭、顔などに限られており、身体のほぼ大半は、かけない。

なので、父ちゃん母ちゃんがマリリンの後ろ足に代わって、せっせとかいてやる。

最初の頃、かゆそうにしていることすら感じ取るのが難しかった私たちも、いよいよ熟練を見せ、今では、マリリンがかゆさをアピールするよりも前に察知するほどになってきた。

ただ、かゆいことは察知できても、その場所をピンポイントで明確に当てることは難しく、少々時間がかかってしまう。

そのもたもた感が、かゆみに耐える彼女としては、非常にもどかしいようだ。





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「おほほ。父ちゃん、ここはひとつ、あたしの後ろ足としてがんばってちょーだい。」




「う~ん、ちょっと違うねぇ。 何かが変だねぇ。 イライラするねぇ。」



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「うん、言った。 あたしゃ背中がかゆいって、確かに言ったよ。 でもね、首に近い背中なんじゃい!」



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「あらら。 イイトコに来てるねぇ。 その調子、その調子。」



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「ちょいと~! 気持ち良くって、唇イーーッてなっちゃうから!」



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「きゃひーー! 最高! 極楽!」



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「おい父ちゃん! ずれた! 何してくれてんの、このすっとこどっこい!」



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「カーーッ!! イラつく!! ぜんぜん違うわ! もう下がんな!」



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「まったくもう、父ちゃんったら激しく使えないんだから。 いやだいやだ。」



ギャオギャオ暴れ散らしながら、役立たずの父ちゃんの手を追っ払ったマリリン。





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「あたしゃ、なんて不憫なんだろうねぇ。 かゆみに耐えるしかない犬生なんてね…。」



ヨヨヨ…と我が身を嘆いてみせるので、交代して母ちゃんがかいてやることにした。

ほらほら、マリリン、どこがかゆいのかい。

母ちゃんがうまくかいてあげるからね。





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はい、ブ・ゼ・ン。



いつものマリリン節が戻ってきた。



冬の間、スリングに入って母ちゃんにべったりだったのは、あるいは体調不良で心まで不具合を起こしていたのかもしれない。



| マリリンの暮らし | 09:47 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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春、兆す






この冬、絶不調だったマリリン。

寒さが深まるほどに、肝臓その他諸々の数値が悪くなり、色とりどりの下痢が止まらず、体重も落ちた。

ぐったりと元気のない彼女を抱きしめては、日々、胸がかき乱されていた。



かろうじて食欲はあるので、週末になると、ひどく調子の悪いとき以外は、この子の最大の楽しみであるカフェに行き、気分転換をさせた。

大好きな場所に行くと、はっちゃける元気までは出ないものの、彼女の中にポッと生気が灯るようで、目の奥を楽しげに揺らす。



外出先では、スリングにすっぽり収まり、母ちゃんとカンガルー親子になって過ごすことも多かった。

今まで、混雑空間の移動時に使用していたスリングだが、違う用途でこれほど威力を発揮してくれるとは、うれしい発見だった。

マリリンを入れて背負っていると、1分も経たぬうちに、たちまちスリング内がほっくりしてくる。

ぬくぬくは、次第に、じんじんへ。

中に手を入れてみると、彼女の発する体温も手伝って、けっこうな熱を発していることが確認できる。

1時間もすれば、やってられない熱さだ。

それでも具合の悪い彼女には至極快適な空間らしく、うっとりしながらこちらへ身体を押しあててくる。

かわいいじゃないか。

もうアンタ見飽きた!とないがしろにされることの多い母ちゃんとしては、おなかがじっとり汗ばんで真冬にまさかの汗疹になろうとも、幸せを噛みしめる時間であった。



で。

軽い上着ひとつで出かけられるほど気温の上がった先週。

この気候なら、もしかしたら…!

父ちゃん母ちゃんの期待を一身に受けたマリリンは…。

ついに体調が上向いてきた!

久しぶりに下痢が止み、色のある表情を見せ、活発に動きまわるようになった。

その後、週末にかけて再び底冷えのする寒さが押し寄せて来たので、きっとまた…なんて暗澹とした気持ちでいたところ、やや軟便にはなったものの、なんとか体調を維持してくれている。

春になるまで気候は油断できないが、じっとこの子を見ている感じでは、もうあれほどの具合の悪さは戻って来ないのではないかと、そんな予感がしている。

長かった、ほんっとーーーに長かった不調の日々が、ようやく諦め、立ち去ってくれるかもしれない。



12月から彼女を苦しめ続けた下痢は、結局、原因不明のままだ。

RAINDOGSのマスターと、冬の間ずっとワケの分からん不調に陥るなんて、それはきっと冬季うつ病だ、という話で落ち着いたが、本犬はひどく不満そうだった。

そんな笑い話がいやに真実味を帯びてくるほど、病院の先生も、軽くお手上げ状態になっている。

いくども診察を受け、時に投薬などの治療を試みながら、あらゆる検査を続けてきたが、まるで原因が分からない。

何となくタブーめいて先生もこちらもやたらには口にしないが、やはりこれはもう神経の問題なのだろうな、というある種の諦念が、私たちの胸にすべり込む。

これからどんなことが彼女の身体に起こるのだろう、であるとか、それは冬だけと考えていいのだろうか、であるとか、冬だけにしたって1年の4分の1をこのようなひどい不調に見舞われていたら果たして体力は持つのだろうか、であるとか、さまざまな不安が迫ってくるが…。

でもやはり、大丈夫、と思う。

何の根拠もないが、大丈夫、と。

どのような状況になろうとも、いくらでも道はある。

第一に痛みを取り除くことに心を砕き、マリリンが穏やかに過ごせるよう、できる限りの道を探るだけ。

そのために父ちゃんはがむしゃらに働くし、母ちゃんはずっとそばにいる。

私たちにできるのは、それだけだ。



マリ坊、長生きしろよ。



| マリリンの暮らし | 09:12 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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お父さんは心配症

『お父さんは心配症』という漫画がありました。

20年以上も前の作品でしたでしょうか。

妻に先立たれた中年男性が、大事に育ててきた娘を思うあまり、娘とボーイフレンドの恋路を徹底的に妨害しまくる、というお話。

この妨害というのが、とんでもない。

正気の沙汰とは思えないやり方で、とにかくもうハチャメチャ。

病的なまでの心配性だから、おそらく「性」じゃなくて「症」なんじゃないかと思います。

私がこの漫画を知ったのは、小学生の頃。

当時大好きだった漫画『ちびまる子ちゃん』の中で、コラボ企画として『お父さんは心配症』のお父さんがゲスト登場したことがきっかけだったと記憶しています。

もはや犯罪のオンパレードであるお父さんの狂態に、「何なんだ、これは!」と衝撃を受け、以来、少しずつコミックスを集めるようになりました。



初めはお父さんだけが異常だったけれど、ほかの登場人物もだんだんキャラが濃くなり、最終的には、さわやか好青年だったボーイフレンドまで、お父さんの世界に引きずり込まれます。

そして、彼女に危険が迫ると、これまで反目し合っていたお父さんといきなりタッグを組んで、彼女を守ろうと暴走を始めるんですよね。

天才的なまでの馬鹿さ加減。

その世界に当時の私は見事にはまってしまい、次から次へと容赦なく襲ってくる笑いに、息を吸うのが間に合わなかったほど。

病気でふさぎがちだった気持ちを、ひょいと救ってくれた漫画でありました。



とても少女漫画とは思えないこの作品が、あの雑誌『りぼん』に掲載されていたのだから驚きです。

小学生ながらに、「こんな破壊的な作品を世に出していいのか?集英社は一体どうしちゃったんだろう。」などと本気でその行く末を案じたものであります。

作者の岡田あーみんさんは、今は漫画を描いておられないのかな?

長い年月が過ぎて、今では集めたコミックスの行方もわかりませんが、思い出したら猛烈に読みたくなってきました。

果たして、今の私が読んでも、あの頃の爆笑はよみがえるのでしょうか。




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で。

だいぶ前置きが長くなりましたが、ま、「うちのお父さんも心配症」という話ですよ。



最近こそ、病院に行くか様子を見るかの判断を冷静に自分たちでできるようになりましたが、マリリンが家族になってから1年くらいは、まあひどいものでした。

ちょっとしたことを発見しては、異常事態!異常事態!と青ざめて。

父ちゃんは、マリリンを撫でたり一緒に遊んだりしながら、彼女に関する問題を、びっくりするくらい頻繁に見つけるのです。

問題と言っても、父ちゃんの中で引っかかったこと、というだけなんですけどね。

あれは大丈夫か。これはおかしいんじゃないか。

しまいには、いつもより長い時間寝ているだけで、一体どうしちゃったんだろう・・・とソワソワ。

眉間にしわを寄せてじっくり観察し、膨大にあふれる犬の本を手当たり次第に引っ張り出して、あーでもない、こーでもない、と一人で会議をしています。

あのひどい犬嫌いだった彼がそんな風に変貌してしまうとは、あきれた衝撃でした。

そして、本で回答が得られないとなると、すぐにでも病院へ。

先生に、あれやこれやと聞くわけです。

かかりつけの先生は、マリリンも慕っている女性の先生で、何でも優しく教えてくださいます。

しかし、その頻度がハンパないことと、ひとつひとつの質問のくだらなさからでありましょう、当時、どうやら私たちはヤバイ夫婦だと思われていたようです。

先生は、診察室のドアの中央にくり抜かれた小窓からチラッと待合室を覗き、私たち夫婦を発見すると、明らかに笑いをこらえておりました。



そんな風に、マリリンという存在にまだ慣れず、あたふたと暮らしていた、ある日のこと。

口の奥のほうにピンク色のできものがある!!と病院に駆け込みました。

「どれどれ・・・」

口の中を覗き込む先生。

ゴクッと唾を飲みこむ私たち。



・・・・・・。



「あ、模様です。」

「・・・は!?」

「あの・・・口の中の模様みたいなものですよ。」



うつむいて視線をそらし、緩んでくる口もとを必死に抑えながら、小さな声でそうおっしゃいました。

私たちは、あまりの恥ずかしさに、「あ、やっぱりね。」と涼しい顔でつぶやくと、「えへへ。じゃ、また~!」と一目散に待合室へ駆け戻ります。

帰りの車内では、いま病院に行って来た事実などなかったかのように、違う話題で取り繕い、ぎこちなく会話を交わし合った父ちゃん母ちゃんでありました。




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「父ちゃんね、あたしのことが心配でたまらないんだって。 や~ねぇ。」




ま、そういう母ちゃんも、マリリンが家族になったばかりの頃、「先生!顎の下にシコリができてます!!」と血相を変えて飛び込んで、「あ、ヒゲの毛穴ですよ。」と言われたことがありますがね。







そんな父ちゃんは、今年の節分も、



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鬼をがんばりました。






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マリ 「父ちゃん、どしたの? なんかつらいことでもあったの?」



| マリリンの暮らし | 08:53 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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