今日も明日も、マリリン日和

センター負傷棟から救出された雑種犬、マリリン。車いすを軽快に乗りこなすマリリンと、夫と、私。家族の日々の記録です。

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最近読んだ本の話

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「みなさん、こんにちは。今日はあたしの話じゃないんだって。本の話。つまんないわね。」

はいはい、どーせつまんないですよ。

ずいぶんと久しぶりになってしまいました、本のお話です。

最近読んだものの中から、思いつくものを書いておこうと思います。

重たい内容のものが多いので、ちょっと・・・という方はスルーしてくださいね。


まずは、こちら。

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)
(2002/04)
乙一

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若い人に大人気の乙一さん、どんな世界を描いておられるのかな~と何冊か読んでみましたが、どれも描写がちょいとキツくて、私にはダメでした

ホラー小説のジャンルが多いようなので当然ですが。

でも、その中で1冊だけ、『暗いところで待ち合わせ』はよかったです。

キツい描写はないし、何よりも、真面目で素朴な主人公のふたりがとても好き。

ふたりの行く末をそっと見守り、応援し、最後にはじんわりと温かいものが込み上げる、そんな作品です。



13階段 (講談社文庫)13階段 (講談社文庫)
(2004/08/10)
高野 和明

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これは大変勉強になりました。

『ジェノサイド』がベストセラーとなっている高野和明氏ですが、そちらのほうはまだ読んでおりません。

『13階段』は、死刑制度と冤罪が大きなテーマとなっております。

死刑存廃論については、人それぞれ、様々な考えがあるでしょうね。

我が家でもたまに持ち上がるテーマでありまして、一度話し始めると、そのまま「朝まで生テレビ」状態に突入いたします。(意見は同じなので、お互いに考えを言いまくるだけで議論にはなりませんが)


ここで、刑法の論点を少し。

刑罰は、国家が行使する権力であるから、そこには根拠が求められます。

そこで、刑法の考え方として、応報刑論と目的刑論という2つの考え方があり、古くから論じられている論点となっております。

「応報刑論」は、犯罪加害者に対する応報として刑罰が存在する、という考え方。

国家が被害者に代わって制裁するわけですね。

いわゆる、「目には目を、歯には歯を。」のハムラビ法典的な考え方です。

応報刑論に徹した場合、犯罪を犯した者は全員それ相応の刑罰を受けることになりますから、責任能力がないからとか、14歳未満だからとかいった理由で刑罰の対象にならないことは有り得ません。


一方、「目的刑論」とは、刑罰を科すことにより将来の犯罪を防ぐ、という考え方。

つまり、こういう罪を犯したら、こんな罰が待っている、と規定しておくことによって、だったら罪を犯すのをやめよう、となり、犯罪が未然に防げるということです。

もう少し踏み込むと、この「目的刑論」には、「一般予防論」と「特別予防論」があります。

「一般予防論」は、こんな罰を受けるのは嫌だから罪を犯すのはやめよう、と一般国民が考えることによって、将来の犯罪を予防する、といった説。

「特別予防論」は、犯罪者に罰を与えることによって、犯罪者本人が、こんな罰はつらいから二度と罪を犯すまい、と考え、再犯を予防する、といった説です。

応報刑論と目的刑論は、どちらが正しいといったものではなく、刑罰を科す根拠の考え方であります。

現在、日本においては、応報刑論を基調としつつ目的刑論も取り入れ両者の側面を否定しないといったもの(相対的応報刑論)が通説となっております。


『13階段』を読みながら、このような刑罰そのものの根拠や、さらに死刑制度について、ぐるぐると考えを巡らせました。

ストーリー展開は少し無理があるような部分もありますが、死刑執行がどのような手続きを経て行われるのか、その仕組みを知るだけでも意義があるのではないかと思います。



ちょいとここで、色合いの違うものを。

いま、会いにゆきます (小学館文庫)いま、会いにゆきます (小学館文庫)
(2007/11/06)
市川 拓司

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ある方から薦めていただいて、読みました。

最近、恋愛小説はほとんど読んでおりませんで、市川拓司さんの小説を手に取ったのは初めてです。

重たい内容の本が続いたときなどに、少し心が穏やかになれば・・・くらいの感じで読み始めたのですが、この小説を読む機会を与えてくださった方に、大変な感謝の念を抱く結果となりました。

こちらのお話は、登場人物が皆とても素敵なのです。

たびたび身体に不具合を起こさせる厄介な病気を抱えながら、一人息子を懸命に育て、生きる夫。

そんな夫と息子に大きな心残りを抱きながら、亡くなってしまった妻。

ストーリーも素敵ですが、それ以上に、彼らの何気ない日常生活のやりとりがとても温かく、切なく、胸に迫ります。

ついつい自分の家族に置き換えて読んでしまい、何でもないような会話に、たびたび涙がこぼれました。

ただひとつ、プーというワンちゃんについてのその後に気がかりが残りましたが、久しぶりに優しい気持ちになれるお話に出会いました。



次は、こちら。

虚夢 (講談社文庫)虚夢 (講談社文庫)
(2011/05/13)
薬丸 岳

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文学作品として味わいたいという方には、この方の小説は好みでないかもしれません。

ストーリー展開を楽しみ、ページをめくるドキドキを味わいたい方には、おすすめだと思います。

法律に対する問題提起の作品がいくつかあり、私はそこに興味を持っております。

法律の問題は、普通に生活していてもなかなか触れる機会がなく、自分や自分の家族が当事者となって初めて真剣に向き合う、といったことが多いと思います。

しかし、それではいつまで経っても時代錯誤の法律が居座り、その前に立ち尽くして絶望に震える当事者だけが毎年一定数増えていく、といった状況になってしまいます。

こんな問題があるんだ、ということを知るだけでもいいのです。

一人でも多くの国民が知ることにより、実際どこかで耳にしたときなどに、他人事ではない問題として向き合おうとする方々が増えてくれるのではないか、そんな風に思っております。

知るきっかけは、エンタメ小説でもテレビドラマでも何でもいい。

薬丸岳さんの小説も、誰かにとって、きっかけのひとつになってくれたらいいな、と思います。

少年犯罪をテーマにした『天使のナイフ』という小説が有名ですが、今回は『虚無』について少し書きたいと思います。



『虚無』は、刑法39条、いわゆる刑法上の責任能力について取り上げております。

無差別通り魔事件で何人もの命を奪った人間が、統合失調症により心神喪失状態であったとされ、服役することなく数年の入院を経て社会復帰した、というところから物語は始まります。

彼の行為は、殺人という犯罪の構成要件には該当するし、間違いなく違法性もあるのだけれど、責任能力がないため、これを罰しない、ということですね。

難しい問題です。

統合失調症は、10年ほど前までは精神分裂病と呼ばれておりました。

現在の患者数は100人に1人と言われており、決して特異ではない身近な病気です。

私も以前、仕事で患者さんと関わった経験がありますが、本人の苦しみはもちろんのこと、支えるご家族も本当に大変な思いをされておりました。

刑法39条について、ずっと考えておりますが、自分の中でも答えは出ません。

以前書きました少年法の問題とともに、多くの方々に考えていただきたいと思っております。



最後にもう1冊。

火車 (新潮文庫)火車 (新潮文庫)
(1998/01)
宮部 みゆき

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この小説、ずーっと前に一度読みましたので、今回は再読でした。

宮部みゆきさんですから、もちろんストーリーは文句なくおもしろいです。

有名な小説でレビューもあふれておりますので、私の拙いそれはひとまず遠慮させていただいて、小説のテーマとなっているクレサラ問題について少し触れようと思います。

クレサラ問題(クレジット・サラ金問題)というのは、多重債務などの貸金にまつわるトラブルの総称です。

このクレサラ問題、『火車』が書かれた頃から今日までの間に、激変を遂げております。

多重債務は、借りた側だけに責任があるものではありません。

多重債務に陥るまでには、情報や教育の不足、法律の不備、そこにつけ込む貸金業者など、様々な要因がございます。

ひとたびそこに足を踏み入れれば、驚くほどあっという間にすべてを絡め取られてしまうのです。

こうした多重債務に苦しむ人が急増したことで法律の不備が浮き彫りとなり、この10年ほどの間に、少しずつ法改正がなされてまいりました。



まず、利息制限法という法律があり、そこには、金銭消費貸借契約(いわゆる貸金をする契約)を締結する際の上限金利が定められていて、その上限を超える金利は、民法上無効です。

しかし一方で、出資法という法律がございます。

そこにも上限金利が定められており、それを超えた金利で貸した場合は、罰則が規定されております。

よって、利息制限法の上限金利は超えていても、出資法の上限金利を超えていなければ、罰則を受けません。

そのため、ほとんどの貸金業者は、利息制限法の上限金利は無視し、出資法の上限金利のみを守った形で金利を設定しておりました。

この、2つの法律の上限金利の差の部分をグレーゾーンと言います。

みなさまもテレビや街の広告などでよく目にする貸金業者は、皆このグレーゾーンで貸金をしていたわけですね。

ちなみに、出資法の上限金利をも超えた金利で貸金を行っている業者は、いわゆるヤミ金です。


で、このグレーゾーンによって、多くの人たちが苦しみ、社会問題となりました。


そこで、ここ10数年の間に少しずつ法改正され、2010年には、グレーゾーンが撤廃され、出資法の上限金利が利息制限法の上限金利と同じ数値に合わせられました。

それを超えて貸し付ければ、罰則です。

また、以前のグレーゾーンにあたる利息分は、債務者に支払う義務はなく、すでに支払ってしまったものでも取り戻すことができます。

これを、過払金返還請求と言い、裁判で争う場合には、過払金返還請求訴訟と呼ばれます。



多重債務というのは、個々の事情に合わせた様々な解決方法があります。

なので、借金で自らの命を絶ったり、一家心中したり、そのようなことは絶対にやめていただきたいと思います。

そんな必要は、まったくないのですから。

クレサラ問題を扱っておられる弁護士または司法書士に相談してみてください。

借金は、必ず解決できる問題です。


色々と込み入った話になってしまい、申し訳ございません

この件については、以前から一度書きたいと思っておりましたので、この機会にお話をさせていただきました。



さてさて、ほかにも書きたい本のお話がありますが、長くなってしまいましたので、また別の機会にしたいと思います。




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「ねぇ、終わった~?」

はいはい、今終わりましたよ。


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「人間って、いろいろ大変ねぇ~。」 ↑ちょっとマリリン、はく製みたいになってますが


う~ん、そうだね、考えなきゃならないことはたくさんあるけれど、あなた方に関する法律もそのひとつよね。

動物愛護法は、いい加減変わらなければならない時期がとっくに過ぎちゃっていると思うよ。

パブリックコメントに思いを込めて書き連ねた意見は、どの程度あちらに届いているのかな。

5年に1度の改正なんて言っていないで、不備があればその都度変えていかないといけないよね。


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「そこんとこ、よろしく~。」

はい、承知いたしました

読んでくださってありがとうございます♪
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『のこされた動物たち』、『待ちつづける動物たち』

数年前に身体を壊して以来、不眠に悩んでいる母ちゃんですが、病院に通うようになってから、処方された睡眠剤をのみ、少しずつ快復してきておりました。

しかし、このところまたしぶとい不眠が復活しており、眠れない日々が続いております。

時間をかけてようやく寝ついても、1時間もしないうちに、うなされ、飛び起きる。

それを一晩で何度も繰り返します。

不眠の糸がつながる先は様々ですが、そのひとつは、おそらく動物たちにつながっているのだろうと思います。


マリリンがやって来る前に、いつか犬を家族に迎えようと考え、いろいろと調べはじめて知った、殺処分される犬猫のこと。

あまりに身勝手な理由で彼らを捨てる、人間たちの多さ。

彼らを虐待の対象にする、人間の皮をかぶった悪魔。

そして、ペットショップに並ぶ小さな彼らの親犬、親猫の、残酷で悲惨な末路。

この現実を知った瞬間に走った強烈な戦慄は、今も胸の中で渦巻いております。

本当にこの国で起こっていることなのか、到底信じられない気持ちでしたが、しかし、それは現実でした。

以来、たびたび夢の中に、悲しい目をした彼らが現れ、こちらに訴えてくるのです。

その悲しみにうなされ、何度も飛び起きます。


そして、ここ数か月、いつもの夢に加わったものがあります。

それは、いまだ苦しみ続ける被災地の動物たちのこと。

痩せてぼろぼろの身体で虚空を見つめる、彼らの悲しい叫びが何度となく夢に現れるのです。


ご存知の方も多いことでしょう、この2冊の本。


のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録
(2011/07/27)
太田康介

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一冊目のこちらは、昨年夏に出版されました。

その情報を私も得ていたので、すぐに手に取り、その現実を目に焼き付けました。



そして、1冊目のときから約半年経った現実をおさめた写真集が、つい先日出版されたのです。

待ちつづける動物たち 福島第一原発20キロ圏内のそれから待ちつづける動物たち 福島第一原発20キロ圏内のそれから
(2012/03/03)
太田康介

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本を持つ手がガクガクと震えてしまい、ページをめくるという単純な行為が、そのときはとても困難に感じられました。

これまでも、インターネットを使い、動物たちの現実について情報収集をしてまいりましたが、この本に掲載された写真たちが訴えてくるそれは、あまりに悲痛な叫びに満ちており、言葉にできない衝撃が胸に突き刺さります。

そして、その衝撃は、容赦なく自分への怒りとなって身体の中を駆け巡るのです。

ごめんなさい。ごめんなさい。

出てくる言葉は、それしかありません。


1冊目のときから時間が経ち、どれほど事態が悪化しているのか、はっきりとわかりました。

でも、この被災した動物たちの事って、あまり報道されませんよね。

これほど残酷な現実を人間がつくったのだということを、なぜ知らせようとしないのでしょう。

人間が彼らを苦しめ、命を奪っているのです。

そしてそれを知ろうとしないこと、もしくは知りながら考えようとしないことは、彼らの命を2度奪うことと同じではないか。

そんな風に思っています。

普段から動物に関心のある人たちは、自分のやり方で情報を得て、事実を知っていると思いますが、それ以外の人たちにも知っていただきたい。

これは、すべての国民が知らなければならないことだと思います。

こわいから、見たくないから、と目を背けずに、どうか彼らの命を見つめてください。


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「どうしてあたしの仲間たちが苦しまなければならないの?」

「どうしてみんなを助けてくれないの?」

「みんながなにか悪いことをしたの?」

純粋な瞳から投げかけられるその問いに、私はこたえることができません。




重たい気持ちを引きずって、マリリンをお散歩に連れていくと、久しぶりに胸がじんわりと温かくなる出来事がありました。

小学生のふたりの女の子が、マリリンを見て、「わぁ~、かわいい~!がんばってるね~!」と言いながら、駆け寄ってきてくれたのです。

うれしくなって、いろいろとお話をすると、やはり動物が大好きで、ひとりはハムスターを、もうひとりは犬を飼っているんだとか。

小さな手でマリリンを包み込み、「わ~、ふわふわ!ソフトクリームみたい♪」なんて言ってくれましたよ。

素敵な感性の女の子たちにたくさん撫でてもらって、マリリンもとってもうれしそうでした♪


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マリリンが下半身不随であること、また、捨てられたという辛い過去を持っていることを伝え、しばしみんなで命についてお話をしました。

そして、別れ際、名残惜しそうにマリリンを撫でながら、彼女たちが一言。

「しっかしアンタ良かったね~。前の飼い主さん、捨ててくれてありがとう。この子はこんなに幸せになりました!」ですって(笑)

思わずふき出してしまいました。


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きっとこれからも動物を愛し、動物とともに生きていくんだろうな、この子たち。

動物たちと、そして心優しい子どもたちのために、自分にできることをやっていこう。

そう決意を新たにしました。


いつもありがとうございます。
動物好きの方には、つらい気持ちを呼び起こしてしまったかもしれませんね。すみません
まだ知らない方には、一人でも多く動物たちの現実を知ってもらえますように。
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『仙台ぐらし』

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震災から1年が経ちました。

ちょうど1年というその日の夜、私は伊坂幸太郎さんの『仙台ぐらし』を読んでおりました。

好きな作家はたくさんおりますが、伊坂さんは、その中でも特別な存在です。

普段、人気のあるベストセラー作家の本は、なんとなく躊躇してしまいます。

伊坂さんも然り、でした。

本を手に取る気持ちにならなかったのが、読んでみようと思ったのは、一体どういうきっかけだったか・・・。

もはやそのきっかけは忘れてしまいましたが、とにかく読むことになったのです、デビュー作を。


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その小説『オーデュボンの祈り』を読んだときの衝撃は、忘れられません。

以来、貪るように、彼の小説世界に入り込みました。

日常と非日常が何ら違和感なく混じり合い、こちらをぐいぐいと引きずり込んでゆく文章。

そして、どれほど深刻な場面であっても、クスッと笑ってしまう言葉の数々。

ただ、定評のある、ストーリー展開の鮮やかさというものは、私にはそれほど魅力の要素ではありません。

しかし、普段胸にしまい込んである様々な感覚、感情、それに社会における矛盾といったものを、お話の中からさりげなく喚起させ、問題提起し、考えろ考えろ、と訴えてくる静かな力に、私はいつもうろたえ、おずおずと受けとめるのです。

小説それぞれに込められた彼の思いや考え、伝えたいことは当然一通りあるのでしょうが、私個人としては、そこに押し付けがましさを感じたことはありません。

読む側がいかようにも考え得る余地がある、そんなところを好もしく感じます。

あと、文章とは関係ないですが、奥様を大事にされているところがいいです(笑)

インタビューなどで、よく奥様のお話をされておりますが、奥様も、大変ユーモアに富んだ、聡明な方だとお見受けします。


これからの可能性を考えたとき、彼がまだまだ若いという事実に、誰にともなく感謝したい気持ちでいっぱいになるのでありました。


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で、そんな伊坂幸太郎さん。

よく知られているように、仙台在住で、仙台を愛し、小説の舞台もほとんどが仙台という、「ザ・仙台」的なお方であります。

なので、1年前の震災の日から、伊坂さんとご家族の身が気にかかり、ご無事だと判明すると、今度はその後の伊坂さんからの発信を待ち望む日々が続きました。

地元の媒体への寄稿はなさっていたようですが、基本的には、震災に関するコメント等の以来はお断りしていたとか。

そんな中で出版されたのが、今回の『仙台ぐらし』です。

地元仙台の出版社で発行している雑誌『仙台学』に連載していたエッセイをまとめたものだそうです。



本の中で彼が言っております。

この本を震災の本としてひとくくりにされてしまうことに危惧があった、と。

その通りに、大部分は仙台で暮らす彼のクスッと笑える日常が描かれていて、震災に関する記載はそれほど多くないですし、彼の生活の中から感じたことが主となっております。



例えば、震災後、余震が来るたびに恐怖を味わい、電気が復旧したと思ったらまた停電し、そんなとき、幼い息子さんの、「なんだ、またはじめからやり直しかよー」という言葉に笑ってしまったり。

またある時は、「今が、公務員の頑張りどころだから」という、大変な状況になっているであろう公務員の友人からのメールに、こういった事態でがんばるために公務員になったのだ、という強い気持ちが伝わってきて、自分も前向きになったり。

決して情緒的ではないポツリポツリとした文章の中に散りばめられている、たくさんの戸惑いや落ち込み、そしてわずかに見出す希望のようなものが感じられ、伊坂さんの意に反して勝手にあれこれ思いを巡らせる自分がおりました。


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震災以降、彼はしばらく小説が読めなかったそうです。音楽も聴けなかった、と。

当然、小説など書く気になれなかったものの、それでもなんとか日常に戻ろうと喫茶店でパソコンを叩ていたある日、一人の男性が寄ってきて、「また楽しいのを書いてくださいね」と言ったそうです。

その時、「ああ、そうか。僕は楽しい話が読みたいんだ。」と気づかされたとか。

そして、「僕は楽しい話を書きたい」と締めくくっておられます。


そんな彼が生み出す小説を、私もまた楽しみ、味わいたいと思います。



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本日の最後の1枚。


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マリリンが我が家の家族になってから1か月後くらい。

初めてドッグカフェに行ったときの写真です。

まだ緊張気味のマリリンと、抱っこに慣れていない母ちゃんでした


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